さぬき水風景~水とともに暮らす
2012年6月25日~7月1日放送
西日本放送 営業局ラジオセンター 白井美由紀
平安の昔より、水不足に悩んでいたという記述が残る香川県。
高松藩記にも「川浅く水乏しく、常水の川一つもこれなく」との表記があります。古来、生活に欠かせない水の確保に努めてきた先人たちの苦労は、さまざまな知恵を生み出し、水にかかわる行事や風習も多く伝えられています。
春から夏にかけては、水と農業との密接な関係から、水にかかわる行事も多く、そのひとつとして、ため池の「ゆる抜き」があります。ため池から流れてくるこの豊かな水が、地域の水田を潤し、田植えができます。
ゆる抜きの前には、地域の恒例行事、水路の一斉清掃も行われ、準備が整えられます。
先人たちの知恵と苦労、そして大切な水への思い・・・。この水の音から、香川の水への思いが聞こえてきますように・・・。