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2012年3月

2012年3月26日 (月)

響け! ゴッタンの音色

南日本放送 ラジオ制作部 七枝 大典

南九州に古くから伝わる弦楽器「ゴッタン」。
総杉枝造りで三本の弦を撥を使わず演奏します。見た目や大きさが三味線に似ていることから「箱三味線」とも。

以前は「各家庭に一本はあった」というぐらい身近な楽器だったそうですが、最近では殆ど見かけることはありません。

鹿児島県薩摩川内市の西、およそ40kmの沖合いにある「甑(こしき)島」、ここの上甑・里集落に住むヤマシタケンタ(山下賢太)さんは、2010年に島から消えていく「ゴッタン」を使って地域の風土を取り戻そうと決意します。

なぜゴッタンにこだわるのか?

県内でも殆ど演奏されることになり「ゴッタン」のメロディにのせて紹介します。

2012年3月19日 (月)

渓谷に響くげいびの舟唄

IBC岩手放送 編成局ラジオ放送部 照井 達也

岩手県一関市にある日本百景の一つ、猊鼻渓舟下り。

竿1本の手漕ぎ舟で、行きは船頭による猊鼻渓の案内を、帰りは舟歌を聞きながら景色を堪能します。
冬の期間は、こたつ舟が登場し、雪景色の中の川下りは、まるで別世界に来たような幻想的な雰囲気です。

猊鼻渓にいつ訪れても、船頭と客との和やかなやり取りがあり、
乗り合わせた見知らぬお客同士、ほのぼのとした会話があります。
また、ここを訪れた人から、忘れ得ぬ思い出になったとの「ありがとう」のメッセージが寄せられています。

なぜ、色んな思いを寄せた、感謝の便りが届くのか。
その背景には、一期一会の出会いを大切にする船頭たちの思いがありました。
今回は、船頭歴44年の小原松男さんと、今年、船頭歴10年を迎え、唯一の女性船頭で、ママさん船頭でもある、千葉美幸さんにお話を伺っています。

2012年3月12日 (月)

川が育む”筒描藍染 糊落とし”

山陰放送 ラジオ総局 板井 文昭

自然に恵まれた山陰地方、”用の美” 美しいものを暮らしの中に取り入れる人々の心ばえが、島根県出雲地方の人には今もある。

出雲市街地を流れる高瀬川で行われている、季節を問わず、また手間も惜しまない筒描藍染の糊おとし作業が、作品に独特な風合いをもたらします。

いまや出雲地方で一軒だけとなった染物工房の前を流れる川での作業を中心に、筒描藍染の最後の工程(糊おとし)匠の技を紹介します。

2012年3月 5日 (月)

沖縄(うちなー)のデュエット定番曲・二見情話

ラジオ沖縄 制作報道部 阿利 貴子

沖縄では正月が明けると北から桜が咲く。

その桜を愛でながら地域々々の民謡大会が盛んであるということをPRしたかった。
毎年外国人が出場して盛り上がるのに、今年はいなかったのが残念だった。

この曲は県外から赴任してきたサラリーマンが最初に覚える曲である。よって練習という名目でスナックに通い、ママさんと出場しているおじさまも数人いたが、ON-AIRでは使えなかった。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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