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2011年1月27日 (木)

城下町のちゃっこい豆腐屋

東北放送 ラジオ局制作部 伊香 由美子

デパート、オフィスビル、マンションなどが立ち並ぶ仙台の中心部で、なつかしい豆腐の行商が始まりました。
ラッパを鳴らして町を行くのは、130年の老舗、上村豆腐店の4代目社長、上村修治さん42歳。

地方都市の例にもれず仙台も、郊外に大型スーパー、ショッピングモールができ、中心部で商売をしていた店が姿を消しつつあります。
上村豆腐店のある仙台市中心部では、足が不自由になり買いものに行けない、仕事が忙しく遠くまで買い物に出かけられない、
といった声も聞こえています。

130年の商売を支えてくれたお客様への恩返しがしたい、
という思いから夕方からスタートする行商の様子に同行すると、
「ありがとうね」「よいお年を」など、物を売る人と買う人の言葉の
やりとりが温かかったのが印象的。

多くの車が行き、コンビニエンスストアが立ち並ぶ大通りから一歩入ると、ラッパの音が鳴って人が集まる、そんな風景が加わった仙台をまた好きになりました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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