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2007年3月

2007年3月26日 (月)

春を待つ宇奈月温泉

北日本放送 報道制作局制作部 佐藤 栄治

黒部川の中流域に開けた冨山の奥座敷、宇奈月温泉。春まだ浅い山あいの温泉宿を散策する観光客や地元の人たちに人気の場所、足湯「おもかげ」があります。

その足湯に足を実際つけながら観光協会の女性にインタビューをしたのですが、取材に夢中になりすぎて、インタビューが終わった時には、足だけしか浸かっていないのに、体中ポカポカを通り越して、のぼせてしまいました。

宇奈月の湯は、黒部川の上流7キロにある黒薙温泉から引いているというのに、出てくる温泉は70度以上なので、もちろん加温する必要は全くなく、かけ流し状態。

取材当日は、雪が降っていたのですが、寒いとは感じませんでした。宇奈月といえば黒部峡谷鉄道のトロッコ電車。現在は冬季運休中ですが、運転再開は4月20日。

例年ならな猫又駅までの運行でスタートするのですが、今年は暖冬のため雪が少ないので、その先にある鐘釣駅までに伸ばす予定だそうで、終点、欅平までの全線開通は去年よりも3日早い4月28日の予定です。

観光協会の田中さんに紹介してもらって取材させていただいた、黒部峡谷鉄道の車両基地は普段非公開の場所なので、取材にも力が入りました。

インタビューに答えていただいた女性車掌の七沢さんをはじめ、女性の駅員さんなど、冬の運休中でも乗客の安全を守るため、細い腕を油まみれにしながら春を待つ彼女たちのすがすがしさが印象的でした。

2007年3月19日 (月)

北の職人~木彫り熊に想いを刻む~

北海道放送 ラジオ局編成制作部 川井 晃ニ

北海道の観光民芸品として馴染み深い「木彫り熊」。

大正12年八雲町の農場経営者であった、故・徳川義親氏がスイスから民芸品を持ち帰り、これを手本に農民に冬期間の副業として作るようになったのが北海道での「木彫り熊」のはじまりと言われています。

今もなお、昔ながらの伝統を守りつつ受け継いでいる方がいます。「創作熊」を製作する堀井清美さん59歳。

ただ単に彫るだけではなく、表情のひとつひとつを大切にし、年齢、性別、性格、感情まで、熊の内面を表現。その想いを今日も一刀一刀、気持ちを吹き込んでいます。

2007年3月12日 (月)

今年はつかんでいます! ~姫路おでん~

ラジオ関西 報道制作部 田中 正和

兵庫県姫路市の「おでん」の食べ方は、関西の中でも特殊で、「しょうがじょうゆ」を使って食べます。

今年、兵庫県内でにわかに注目を浴びていますが、実は戦前から伝わる、オールドファッションナスタイルで、「姫路おでん」と言われながらも、実は姫路市内では、ごく当たり前のものなのです。

ご当地グルメが全国各地で話題になっていますが、この「姫路おでん」は昔から広まることもなく、消えることもなく、姫路の人だけが淡々と食べ続けています。

実際、食べた神戸のスタッフも、「おでんはカラシの方が良い」と言い出す始末。

きっと本当のご当地グルメというものは、そこで生まれ育った人間が、その育んだ味覚で美味しいと感じるものであって、万人受けをするように
なものではないのだなぁ…と、スタッフ一同、あらためて「食育」における地域性の大切さを感じました。

2007年3月 5日 (月)

道の途中~最高の一杯を求めて~

山陰放送 ラジオ局放送制作部 木野村 尚子

島根県安来市で「カフェ・ロッソ」を経営する、門脇洋之さんはワールドバリスタチャンピオンシップで、日本人として初めて準優勝した実力派バリスタです。

※バリスタ⇒直訳すると、イタリア語で「バール(カフェ)で働く人」。バリスタチャンピオンシップは、決められた時間内にドリンクを作り、審査員にふるまうもので、技術面と、プレゼンテーションの両面が、何項目にもわたって審査されます。(フィギュアスケートのよう)

今年1年は研究のため大会を休んで、来年再び挑戦する予定です。大会優勝は目標の1つですが、「おいしいコーヒー」の追求はまだまだ続くそうです。

※取材時にもおいしいエスプレッソ、カプチーノ…などなど味わってきました。自家製ケーキもおすすめです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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