北の職人~木彫り熊に想いを刻む~
北海道放送 ラジオ局編成制作部 川井 晃ニ
北海道の観光民芸品として馴染み深い「木彫り熊」。
大正12年八雲町の農場経営者であった、故・徳川義親氏がスイスから民芸品を持ち帰り、これを手本に農民に冬期間の副業として作るようになったのが北海道での「木彫り熊」のはじまりと言われています。
今もなお、昔ながらの伝統を守りつつ受け継いでいる方がいます。「創作熊」を製作する堀井清美さん59歳。
ただ単に彫るだけではなく、表情のひとつひとつを大切にし、年齢、性別、性格、感情まで、熊の内面を表現。その想いを今日も一刀一刀、気持ちを吹き込んでいます。