こだわりの野鍛冶屋
信越放送 ラジオ編成制作部 船戸 導洋
松本市にこの道50年の鍛冶屋が健在だ。
若いころより本業を継ぎ、農機具や包丁などの刃物を手がけてきた、いわゆる野鍛冶屋で、長野県内で唯一といっても過言ではない。
機械プレスが全盛の中、手作業で地金にハガネを打ち込む、昔ながらの手法を守り続けている。客の満足を最優先に考え、30年先まで使える製品作りにこだわり、その結果プロの職人から厚い信頼を得ている。
「町の鍛冶屋」に響くつち音と切れ味抜群のそば包丁の音を追い、職人のこだわりを探った。
中沢刃物製作所(松本市庄内町)