守っていきたい囲炉裏端の絆
福井放送 ラジオセンター 岩本 和弘
生活の中にあった囲炉裏が今、消えつつある。
小浜市在住の仲野実さん(61歳)は、6年前に自宅隣の旧宅に囲炉裏を復活させた。30年前に埋めてしまった同じ家の同じ間所に。
子どものころの家族団らんの思い出を大切にしたい…。奥様の聖代さんとの夫婦のつながりの場所にしたい…。仲間とのつながりの場所にしたい…。そんな思いがあった。
部屋で火をおこす。ゆったりとした時間が流れる。家族で囲炉裏を囲む。仲間で囲炉裏を囲む。旬の食材を使ってにぎやかに鍋を囲む。囲炉裏を囲めばおいしいものをおいしいと感じる…。
人の温もりを感じる…。初対面でも自然と心が通じ合う。そんな不思議な空間。魅力的な空間。
薪割り、火おこし、パチパチと火がはじける音。そして仲間との賑やかな語らい…。囲炉裏には、素敵な音の風景がある。
かって囲炉裏は、家族団らんや地域の皆さんとのつながりの場所だった。仲野さんは、「囲炉裏には、現代社会に忘れられた何かがそこにあるような気がする。人と人とのつながりのあるこの場所を残してくれた先祖に感謝している…。この火は絶やさないように守っていきたい」と話す。