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2006年9月 4日 (月)

広島・石内神楽~未来に響け竹笛の音

中国放送 ラジオ制作部 佐々木 広高

中国山地の農村部に古くから伝わる神楽は、自然の恵みに感謝し、お囃子にのって舞いを神前に奉納する行事です。

その神楽に欠かせない“竹笛”を30年間手作りし続け、地元に寄贈している元大工の中田栄さん(74歳)を取材しました。多くの神楽団がある広島県ですが、少子化の影響などで、後継者不足に悩む団体も少なくありません。

中田さんが住む五日市町の石内地区も例外ではなく、170年の伝統がある石内神楽も、2年前まで活動を一時休止していました。そんな中、中田さんは「自分の作った笛がきっかけで、神楽に興味を持ってもらえたなら」と、竹笛を地元の石内小学校はじめ、住民の皆さんに贈り続けてきました。

その思いはただひとつ、「伝統ある石内神楽をなんとか伝えていきたい」。番組では、仲田さんの笛作りの様子と、神楽を愛する気持ちを周囲の人々のインタビューを交えながら紹介します。

仲田さんから取材後、「お土産」として竹笛をいただいたのですが、最初は吹いてもなかなか音が出ませんでした。しかし、連日練習した結果、ようやく少しずつ音が出るようになり、いまでは吹くのが楽しみに…。
そのうち本格的に始めるかも。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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