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2006年9月

2006年9月11日 (月)

岐阜から広がる希望の音色

東海ラジオ放送 報道部 アナウンス課 川島 葵

岐阜県可児市(かじし)にある「ヤイリギター」は、1935年から一筋にアコースティックを作るギター工房です。

ギター好きやミュージシャンは1度は耳にしたことがある工房で、ポールマッカートニーや、桑田佳佑さんなど有名ミュージシャンのギター製作、アフターケアを手がけていることでも有名です。

しかし、地元に住んでいても、可児市にギター工房があることを知らない人もいます。2002年、ヤイリギターはミュージシャンのBEGINと共同開発で、新しい楽器、「一五一合」(いちごいちえ)を製作しました。

この楽器は人差指1本で、音が奏でられるもので、「ギター好きやプロのミュージシャンでなくても音を楽しんで、皆happyになって欲しい」という願いが込められています。

今までギターを弾きたいと思っていても踏み出せなかった人々が、教室で一五一会を手にし、夢を叶えました。その暖かい音色。そして笑顔の声を皆様にお伝えします。

※弾き語りにずっと憧れを持っていた私、楽譜を初見で演奏できたことに感動し、一番お手ごろな一五一会(28,000円)を購入してしまいました。

2006年9月 4日 (月)

広島・石内神楽~未来に響け竹笛の音

中国放送 ラジオ制作部 佐々木 広高

中国山地の農村部に古くから伝わる神楽は、自然の恵みに感謝し、お囃子にのって舞いを神前に奉納する行事です。

その神楽に欠かせない“竹笛”を30年間手作りし続け、地元に寄贈している元大工の中田栄さん(74歳)を取材しました。多くの神楽団がある広島県ですが、少子化の影響などで、後継者不足に悩む団体も少なくありません。

中田さんが住む五日市町の石内地区も例外ではなく、170年の伝統がある石内神楽も、2年前まで活動を一時休止していました。そんな中、中田さんは「自分の作った笛がきっかけで、神楽に興味を持ってもらえたなら」と、竹笛を地元の石内小学校はじめ、住民の皆さんに贈り続けてきました。

その思いはただひとつ、「伝統ある石内神楽をなんとか伝えていきたい」。番組では、仲田さんの笛作りの様子と、神楽を愛する気持ちを周囲の人々のインタビューを交えながら紹介します。

仲田さんから取材後、「お土産」として竹笛をいただいたのですが、最初は吹いてもなかなか音が出ませんでした。しかし、連日練習した結果、ようやく少しずつ音が出るようになり、いまでは吹くのが楽しみに…。
そのうち本格的に始めるかも。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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