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2006年4月

2006年4月24日 (月)

まるおか子供歌舞伎と中座の破風(はふ)

福井放送 ラジオセンター 重盛 政史

日本の伝統芸能のひとつ、歌舞伎。その歌舞伎を子どもたちが上演する坂井市丸岡町。5年前「まるおか子供歌舞伎」が結成されました。

そもそものきっかけは、大阪の中座解体に伴い、破風(はふ)や、どん帳などを無償で譲り受けたこと。

破風(はふ)とは舞台の上にある屋根の形をした装飾物です。町の芝居小屋建設計画を念頭に企画された「まるおか子供歌舞伎」。

伝統ある中座から、北陸の地に引き継がれた破風(はふ)。その下で、地元の子どもたちは歌舞伎を披露します。

2006年4月17日 (月)

車イス犬・ペペのお話

信越放送 ラジオ局編成制作部 松苗 友美

ペペがヘルニアを患ってから3年、金子さんは散歩が何よりも好きだというペペのため、1年365日、雨の日も雪の日も散歩を休んだことがありません。

ヘルニアを治してやれなかった負い目もあるのだと金子さんは語りますが、ネルニアを患った犬と暮らすことは、飼い主にとって決して楽なことではありません。

生活の多くを犠牲にすることになるため、獣医から“安楽死”の言葉を聞かされることも少なくありません。

1日のほとんどをペペと共に過ごし、それを幸せだと話す金子さんに、飼い主の責任という言葉では片付けられない愛情の深さを感じました。

2006年4月10日 (月)

ジンタ奏でて80年・北村大沢楽隊ここにあり!

東北放送 ラジオ局編成制作部 平沼 敦子

宮城県石巻市に、なんと大正末期結成、現在は主に70歳代の農家のおじいちゃん5人のすごいバンドがあります。その名も「北村大沢音楽隊」です。

彼らが演奏するのは、チンドン屋のルーツともいわれる懐かしい「ジンタ」。今や本格的なジンタを演奏できるバンドは全国でもほとんど残っていませんが、彼らは現在も地域のお祭りや運動会の盛り上げ役として活躍し、ついに去年CDデビューまで果たしました。

取材では路上ライブにも密着しましたが、「子供の頃に聞いた!」と懐かしがって立ち止まる人が多いのに驚きました。

お世辞にも整った演奏とはいえませんが、賑やかなのにどこか物悲しく、一度聞いたらついファンになってしまう…。そんな彼らの音楽の不思議な魅力を紹介します。

2006年4月 3日 (月)

金沢 女川 早春のころ

北陸放送 報道制作局制作部 辰巳 一平


金沢の市街地を流れる「浅野川」は流れや景観からもう一つの川「犀川」と対比して、女川と呼ばれています。

この川のほとりには、東、主計という花街があり、そこの芸妓衆が金沢素囃子という伝統芸を護り伝えています。また、加賀友禅の染屋が、今でも浅野川を利用し友禅流しを行っています。

また、この川沿いでは、泉鏡花や徳田秋声、近年では、唯川恵が生まれ育ち、五木寛之が暮らし、作品を生み出すなど文学的土壌もあります。去年、それらの作品を朗読するグループが活動を開始しました。

番組では、この春、行われる春の祭りで披露される素囃子や朗読会にむけて、稽古や練習に励む人たちを紹介し、川と人との関わりを考え、川が護り育てた金沢の文化、暮らしを紹介します。

※この取材を終えて、もう少しこの視点を変えず、川と人との暮らしを追求し、番組化すべく構想を練っています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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