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2006年3月

2006年3月27日 (月)

再びヒッチコック! ムクドリ来襲!

宮崎放送 ラジオ制作部 福田 英明

宮崎市橘通り。15メートルほどの並木が整然と並び、夜にはイルミネーションが耀きネオンが照らす美しい通りです。

しかし、数年前から暖かい季節、夜になると風を巻き起こし、数百羽単位で黒い集団が飛び交います。その名は人間の生活空間にも慣れた「ムクドリ」。

体長25センチほどの全体が黒っぽい、顔がまだらに白いのが特徴の留鳥(りゅうちょう)です。

都会の小さな隙間、穴、空間を住みかにし、警戒心のため都会の明るいネオンなどの照明が好きという彼ら!

カウントしてみれば約九千羽がこの通り付近を集団で飛び交います。人間の生活空間が好きな「ムクドリ」に対し、「ムクドリよけのムクドリの悲鳴音」が、スピーカーから夜の橘通りに響きます。

2006年3月20日 (月)

花よりだんご! 春一番

西日本放送 ラジオ制作部 池本 惠津子

香川県に古くから伝わる『桃太郎伝説』。

鬼が島や桃が流れてきたという川、桃太郎が育った家、桃太郎ゆかりの地は多い。しかし、なぜか『きびだんご』だけは、香川にありませんでした。

そこで、桃太郎のお姉様と言われている『ももそ姫』を祭っている高松市、田村神社の宮司と、香川県の老舗お菓子製造会社が一緒になって、きびだんご作りに立ち上がりました。

猿、犬、雉が命をかけて鬼退治についてくるほどの、おいしいきびだんご、今までにないものを作ろうと、半年もの間試作を繰り返し、悪戦苦闘の末、ついに完成! その名も『さぬきの国のきびだんご』。

2月3日、田村神社の節分祭で、初めて一般にお披露目されました。さて、そのお味は?

さぬきのクニのきびだんご、それにかける人々の思いや、感性までの過程を追いました。

2006年3月13日 (月)

春の風にのって~長崎ハタ~

長崎放送 ラジオ局ラジオ制作部 橋口 英恵

長崎では凧のことを「ハタ」と呼んでいます。
「凧揚げ」と言えば正月の風物詩ですが、長崎の”ハタ揚げ”は4月から5月にかけて行われます。

今回、長崎でも唯一のハタ専門店となった小川ハタ店三代目店主小川暁博さんに、”ハタ”の魅力などについて、伺いました。

春になると、長崎湾を囲む山々からは色とりどりの”ハタ”が青空に泳ぐ光景が見られます。

2006年3月 6日 (月)

おらほの湯っこは宝もの

秋田放送 ラジオ放送部 丹内 百子

秋田県の北部、大館市に、71世帯の別所地区がある。山にかこまれた、この小さな集落に温泉がふき出した。

一ヶ月一人400円を払えば、いつでも朝6時から夜9時まで、2回でも3回でも無料でおフロに入ることができる。ただし地区以外からの人は入口の小箱に100円を入れるシステム。

71日に1回おフロの掃除当番が回ってくるが、これも家族総出。一人暮らしの人は他の家族と組んで協力してもらう。豪雪の中、地区の憩いの場でもあり、情報発信基地でもある温泉に集まる別所地区の人々。

ここに、心が一人ぽっちな人はいない。誰かに逢いに、話をしにやってくる。家に風呂があっても使ったことがない人がほとんど。

どうぜいつも裸のおつき合い、老後を暮らすのはこんな所で!!

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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