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2005年7月

2005年7月25日 (月)

95年目の麦わら帽子~井上製帽所の夏~

宮崎放送 ラジオ制作部 河野 義範

暑い宮崎の夏に欠かせないものと言えば…。
「麦わら帽子」です。特に農作業のときは手離せません。井上製帽所は創業明治42年。今年で95回目の夏を迎えます。

長い歴史の中には、様々なことがありました。戦争、好景気、不景気、後継者問題…。それはそのまま日本が歩んできた歴史でもあります。

「麦わら帽子」はその全てを見つめてきました。今年も暑い夏がやってきます…。

※取材後にいただいた麦わら帽子は山に川に、仕事に大活躍中です。帽子をかぶって仕事をしている私の姿は、きっと会社員には見えないはず。

2005年7月18日 (月)

故郷の言葉~伊吹島は宝の島~

西日本放送 営業局 ラジオセンター 伊達 典子

誰もが持っている故郷の言葉「方言」は、温かく懐かしい気持ちにさせてくれます!。

故郷の良さを守り続けて欲しいという願いを込めて、香川県の西部、伊吹島に住む、久保カズ子さん(75才)をたずねました。

何と、伊吹島には、日本中どこを探してもない平安時代の京都の言葉のアクセントがそのまま残っているのです!。研究に訪れた金田一春彦さんの歌碑もあります。

独特の漁師言葉は乱暴に聞こえますが、人情にあふれた優しい言葉でした。日本古来の美しい言葉のひびきと久保カズ子さんのざっくばらんな人柄にひかれてしまい、取材をしているうちにすっかり伊吹島の方言を真似できるようになってしまいました。

貴重な言葉や文化は、ずっと守り続け未来に伝えていきたいです。

2005年7月11日 (月)

茶所(ちゃどころ)・東彼杵(ひがしそのぎ)

長崎放送 ラジオ局 ラジオ制作部 橋口 英恵

長崎県東彼杵町は、全国でも有数の茶所ですが、東彼杵町で作られている彼杵茶(そのぎちゃ)の名は、あまり知られていない。

そのため、東彼杵町では、バスツアーやそのぎ茶PRのための広告電車を走らせるなどして、まずは地元の方々に知ってもらいそして、ブランド化に向けて努力し続けている。

そのぎ茶を親子3代で作り続けており、平成15年に行われた全国農林水産祭で、内閣総理大臣賞を受賞している大山次作さんに、東彼杵町の土地を生かして作られているそのぎ茶の特徴を聞いた。

大山さん自身、今年も内閣総理大臣賞の受賞を目指し、日々丹精を込めて、お茶作りに励んでいる。

お茶の時期は、とても限られており、しかも雨の日には、茶摘が出来ないため、取材する時期を選ぶのに苦労しました。

また、自然豊かな場所で、お茶の魅力を知ることが出来ただけでなく、風景の美しさにも、思わず見とれてしまったそのぎ茶取材でした。

2005年7月 4日 (月)

はじまり、はじまりぃ~

秋田放送 ラジオ局 ラジオ放送部 山後 美奈子

由利本荘市の石渡力造さんは、昔話を紙芝居にして学校や保育所、介護施設などで約30年間、公演してきました。

地域に伝わる昔話を聞いて、ふるさとの良さを感じとって欲しい。昔話を子供たちに残していきたいという思いから聞かせるだけの昔話を石渡さんは、漫画風の楽しい紙芝居にして子供たちが受け入れやすいように努力をしてきました。

毎日、鎮守の杜で練習しています。石渡さんにとっては、精神統一の場、また、人に知られずこっそり大きな声を出せる秘密の場所なのです。

聞いてくれるのは名もない小鳥やカモシカたち。今までに約70の作品を作りましたが、まだまだ語りの材料は、頭の中にいっぱい詰まっているようです。

老人や子供たちが、泣いたり笑ったり反応してくれることが最大の喜びとなっています。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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