« 2003年7月 | メイン | 2003年9月 »

2003年8月

2003年8月25日 (月)

新北上川のヨシ原と共に生きる

東北放送 ラジオ局制作部 長瀬 直之

宮城県南三陸国定公園の北に位置する追波(おっぱ)湾、その北上町と河北町にはさまれた新北上町の河口から、上流およそ10Kmほどの河辺には、日本でも有数のヨシ原が広がっています。

この土地に生まれ育った熊谷貞好さんは、このヨシ原と共に生きてきました。ヨシを材料に屋根をふく仕事を続けて今年55年。

年々縮小してゆくヨシ原を憂いながらも、このヨシ原を後世に何とか残したいという思いが彼を動かします。

水の浄化作用もあるといわれるヨシ原が、今後も人々の生活を支え、川に生きる生き物の安住の地となることを願いながら、彼は日々暮らします。

2003年8月18日 (月)

伝統の力 白峰ハイヤと中学生

北陸放送 ラジオ局放送部 小林 万希子

冬になると雪が1メートルは簡単に積もる、石川県の山間にある豪雪地帯 白峰村で、古くから守り伝えられてきた伝統芸能にスポットを当ててみました。

どちらかというと“かんこ踊り”の方が代表的なのですが、現在中学生に毎年教えられている“白峰ハイヤ”を中心に取材・構成しました。

中学生たちは、意外に積極的で、何よりもその表情がとてもいきいきと輝いていました。
ちなみに“かんこ踊り”とは、たたく太鼓の呼び名が“かっこ”であるということや、虫除けに腰からぶらさげていたかがり火が“かんこ”であるということ、そして 泰澄大師をお迎えしたことが“神楽”であるという3つのいわれがあり、これもほんとうのところは定かではありません。

2003年8月11日 (月)

食べて美味しい西米良ホオズキの夏

宮崎放送 ラジオ制作部 渡辺 康晃

宮崎県西米良村のホオズキは、7月中旬から8月中旬にかけて生産のピークを迎えます。S63年から本格的に生産を始めた西米良産のホオズキは、昼夜温度差のある好条件に恵まれ、毎年大きな実を付けます。

今では生産5万本と県内では最高の生産量です。最近ではツヤのある実を「食用」として利用しようと村おこしに精を出しています。番組ではホオズキ生産者の浜砂典子さんと役場の協力を得て、「西米良村・夏の風物」の美味しい魅力を描きます。

2003年8月 4日 (月)

朝日温泉の名物おばあちゃん

西日本放送 ラジオ放送部 片岡 三佐子

香川県でも銭湯の数は減ってきています。残っている銭湯も改装し、色々な施設やお風呂が併設されるようになりました。

そんな中、昔ながらの銭湯を守っている大野ハル子さんは、今年91才。おそらく香川県内、番台に座っている方の中では最高齢になります。7、8才のころから家業の手伝いをしていたということで、色々ご苦労もあったようですが、いつもにこにこして穏やかなハル子さん。その人柄か、50年以上も通ってくるお客さんも少なくありません。

そんなハル子さんの人柄や、皆が楽しみに通ってくる朝日温泉の様子が少しでも紹介できればと思います。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad