« 2025年8月 | メイン | 2025年11月 »

2025年9月

2025年9月29日 (月)

風鈴の音色に願いをのせて

2025年9月22日~2025年9月28日
四国放送 編成局ラジオ編成制作部 田中 宏之

【番組概要】
縁結びのお寺として知られている徳島県勝浦郡勝浦町にある胎蔵寺。こちらでは、2021年から短冊に願いを託して奉納する風鈴まつりが毎年開催されています。風鈴まつりを始めたのは、住職・新田法弘さんの友人がいった一言から。初回は150個からスタートした風鈴まつりも今では500個を超え、お寺を訪れる参拝者に美しい風景と音色を届けるとともに、人々の願いを伝える場になっています。    

【制作意図】
胎蔵寺の風鈴まつりを知ったのは、別番組の取材からでした。私自身が胎蔵寺を訪れ、新田さんの人柄、風鈴が奏でる優しい音色に癒されたこともあり、ぜひラジオを通して皆さんにも風鈴まつりの様子を感じていただきたいと思いました。また、お寺が子供たちにとっての憩いの場となっている様子も取り上げ、地元住民とお寺の繋がりの大切さも感じとっていただきたいです。

【制作後記】
20数年前に大病を患って、死の瀬戸際をさまよった新田さん。多くの人に支えられ、乗り越えることができたそうです。その経験を経て、多くの人に恩返しをしたいという新田さんの「願い」が風鈴まつりにはこめられています。 「願い」は想うだけでなく、書いて表すことで他の人と繋がり、より大きな願いへと広がっていくのかもしれません。今後も胎蔵寺の風鈴まつりがより多くの人を癒し、愛されるイベントになっていくことを願っています。    

81歳、まだまだ夢中!

2025年9月15日~2025年9月21日
長崎放送 報道制作部 久保田麻智子

【番組概要】
長崎市に住む、福吉拓雄さん。1944年(昭和19年)生まれの御年81歳。
子どもの頃からラジオ作りが趣味です。家庭にラジオがある、というのが当たり前ではなかった少年時代。学校の図書室にあるラジオの回路図を書き写し、先生が持っていたラジオを眺め、祖父の家にあったラジオを分解しては組み立て、を繰り返した。その情熱が、少年時代をあざやかに彩りました。定年後も変わらぬ情熱で、子どもたちに電気の面白さ、モノづくりの楽しさを伝えています。熱中することが、人生を輝かせる、と教えてくれます。

【制作意図】
一つのことに純粋に熱中する気持ちを思い出させてくれた福吉さん。「子どもの頃は、ラジオの回路図が頭の中に入っていた。」というほど。3人兄弟の長男だった福吉さん。本音を言えば、大学に行きたい気持ちもあったけど、家族のことを思ったら就職するしかなかった。でも、電気が好きだったから、二言なく就職しました。自分の好きなことを叱らずに認めてくれて、電気の道をすすめてくれた、
父親の想いに応えられたかな。」と、話します。セピア色になった理科の教科書を「これは大好きだから、近くに置いておきたいんです。これが原点だね。」と見せてくれました。少年時代の気持ちのままに、熱中する福吉さんの輝く姿が伝わったら良いなと思います。

【制作後記】
福吉さんは、ラジオ以外にも趣味がたくさん。カメラ(写真を撮ること)、随筆を書くこと、竹とんぼ作り、ハーモニカ、マラソンなど。アマチュア無線も楽しんでいて、同好会や愛好会の仲間もたくさんいます。自宅では、プランターで植物を育てたり、老人クラブに出かけて行って、料理を習ったりと、とにかく快活な方です。取材のために持って行った、小型ラジオやラジカセ、録音機材にも興味津々そして、話し出すと止まらない。とても楽しい取材でした。奥様は、手作りのラジオで溢れる棚を見て「少々迷惑」と溜息を吐いていましたが、そんな奥様もラジオ好き。それぞれの部屋で、それぞれが好きなラジオ番組を楽しんでいる姿を見て、ラジオ制作者として嬉しかったです。

ドンドコ響け! ~竹太鼓村から広がる希望の竹~

2025年9月8日~2025年9月14日
南海放送 メディアセンター 君岡きらら

【番組概要】
愛媛県松山市を代表する観光地・道後温泉。湯の町から車で10分ほど走った山あいに「かぐや姫太陽竹太鼓村」はあります。村を作ったのは、78歳 林薫さん。全国で問題となっている放置竹林――地域のお困りものである竹を、“豊かな資源”と考え活用しています。切り出した竹は、力強い音を響かせる竹太鼓に、また夏の風物詩・流しそうめんが流れるレールや器、お箸に。竹を使って人々を笑顔にしています。林村長のやさしい思いは村を越えて広がり、竹太鼓の輪は地域へとつながっています。

【制作意図】
大学時代、地域活性化を学んでいた頃、山あいに暮らす方々との会話でよく耳にしたのが「竹のお困りごと」でした。「家の裏の竹林が家まで迫ってきよる」「竹がネットみたいに重なって、放置竹林に入るのもひと苦労」「線路まで竹が侵食しよる」そんな声を聞くたびに、竹は厄介者として扱われていることを実感しました。
しかし同時に、竹はかつて日本人の暮らしを支えてきた大切な資源でもあります。その価値を見直し、“希望ある資源”として生かそうと挑む林さん。「放置竹林を太鼓やそうめん流しへアップサイクルして、地域に笑顔を広げていく姿を、多くの方に伝えたい!」そんな思いからこの番組を制作しました。

【制作後記】
竹の可能性を信じ、「かぐや姫太陽竹太鼓村」まで作り上げた林村長。編集作業中は、チャーミングな話しぶりにこちらまで癒され、気づけば自然と笑顔に。頭の中では「林村長って、現代版花咲じいさんみたいだな~」と思わずたとえていました。そんな村長の人柄を、番組を通して少しでも伝えられていれば嬉しいです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad