ドンドコ響け! ~竹太鼓村から広がる希望の竹~
2025年9月8日~2025年9月14日
南海放送 メディアセンター 君岡きらら
【番組概要】
愛媛県松山市を代表する観光地・道後温泉。湯の町から車で10分ほど走った山あいに「かぐや姫太陽竹太鼓村」はあります。村を作ったのは、78歳 林薫さん。全国で問題となっている放置竹林――地域のお困りものである竹を、“豊かな資源”と考え活用しています。切り出した竹は、力強い音を響かせる竹太鼓に、また夏の風物詩・流しそうめんが流れるレールや器、お箸に。竹を使って人々を笑顔にしています。林村長のやさしい思いは村を越えて広がり、竹太鼓の輪は地域へとつながっています。
【制作意図】
大学時代、地域活性化を学んでいた頃、山あいに暮らす方々との会話でよく耳にしたのが「竹のお困りごと」でした。「家の裏の竹林が家まで迫ってきよる」「竹がネットみたいに重なって、放置竹林に入るのもひと苦労」「線路まで竹が侵食しよる」そんな声を聞くたびに、竹は厄介者として扱われていることを実感しました。
しかし同時に、竹はかつて日本人の暮らしを支えてきた大切な資源でもあります。その価値を見直し、“希望ある資源”として生かそうと挑む林さん。「放置竹林を太鼓やそうめん流しへアップサイクルして、地域に笑顔を広げていく姿を、多くの方に伝えたい!」そんな思いからこの番組を制作しました。
【制作後記】
竹の可能性を信じ、「かぐや姫太陽竹太鼓村」まで作り上げた林村長。編集作業中は、チャーミングな話しぶりにこちらまで癒され、気づけば自然と笑顔に。頭の中では「林村長って、現代版花咲じいさんみたいだな~」と思わずたとえていました。そんな村長の人柄を、番組を通して少しでも伝えられていれば嬉しいです。
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