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2024年1月10日 (水)

宇奈月温泉 時代と共に変わりゆく音

2024年1月8日~2024年1月14日放送 
北日本放送 メディア本部コンテンツ局 上野透

【番組概要】
2023年に開湯100周年を迎えた富山県東部の宇奈月温泉。日本一深いV字峡・黒部峡谷に沿って走るトロッコ電車や、無色透明で「美肌の湯」と言われる温泉を求めて、多くの観光客が訪れる北陸有数の温泉地です。その宇奈月で最高齢の女将として働く坂井尚子さん(86)には、かつて大好きだった音がありました。それは温泉街が賑やかだった当時、街中に響いていた三味線の音。しかし芸者衆がいなくなった今では、その音を聞くことができません。街並みもすっかり変わってしまった今、三味線に代わる坂井さんが大好きな音とは…。

【制作意図】
京都出身の坂井さんは、約60年前に宇奈月の温泉宿に嫁いできました。86歳とは思えないハリのある声、そして過去のことを事細かく覚えている坂井さんに、宇奈月温泉で好きな音を尋ねたところ、「三味線」という今では聴くことのできない音の話をしていただきました。100年の歴史がある宇奈月温泉。芸者衆が100人もいた時代を知る人は、今はもう少なくなっています。しかし宇奈月には現在、三味線に代わる新たな音風景が生まれています。そして変わりゆくものあれば、昔と変わらず残されている良さも、街にはしっかり根付いていました。坂井さんを通して、時代と共に変わりゆく温泉街の音を感じてみてください。

【制作後記】
今は温泉街で聴くことができない三味線の音ですが、開湯100周年の節目に有志の方が「宇奈月小唄」を再現しており、今回その音源をお借りして番組を制作しました。この他にも100周年記念事業として、地域のみなさんが力を合わせて、大小合わせて200を超えるイベントや企画を実現させてきました。次の100年を見据えて、「さっ いくぞ。」と手を取り合う住民の1人が坂井さんであり、かくいう私も実は宇奈月出身です。番組を聴いたみなさん、ぜひ一度宇奈月を訪れてみてください。きっと様々な音風景があなたを迎えてくれるはずです。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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