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2021年1月 8日 (金)

継いでいく ~住民に愛された米飴

2021年1月4日~2021年1月10日放送 
北陸放送 ラジオ制作部 中川留美

【番組概要】
石川県能登半島の北端に程近い場所にある能登町松波。この地域に500年以上前から作られている米飴があります。材料はうるち米と大麦だけ、添加物は一切加えない天然の甘みです。甘いものが貴重だった時代には、米飴は住民の人たちにとってお菓子替わりになっていました。その頃を知る人々にとって、お米で作られた飴は懐かしい味です。現在、能登で一軒だけ米飴を作っている横井商店の横井千代吉さん。家族で伝えてきた飴作りの手仕事の様子を取材しました。

【制作意図】
昔から農業と漁業の文化が色濃く残る町で、代々、家族で受け継いできた味、「米飴」があります。
その飴は先人たちの「お米がもったいない」という気持ちから生まれたもの。 戦前までは各家庭で作られていましたが、時代とともに飴を作る人は減り、現在は、能登で一軒のみ。小さな町で何代にも渡り、同じ製法で家族だけで米飴を作り続けている。「継ぐとはどういうことなのか」横井千代吉さんに尋ねました。

【制作後記】
母親の手伝いから始めた横井千代吉さん。米飴づくりは30年以上の経験を持っていても作り手としてまだまだで、最近になってやっと飴作りが楽しくなってきたと言う 姿に感銘を受けました。親の代から味を継ぐということは、単に作業や手順を覚えるということではなく、家族で繋げてきた思いを本気で受け取る気持ちが大切になるということ感じました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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