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2020年8月 7日 (金)

和の音、つづく

2020年8月3日~2020年8月9日放送 
東北放送 ラジオ局制作部 小笠原 悠

【番組概要】
伸びのある和楽器の響き。その音色を親子三代で生み出してきた老舗の和楽器店が、仙台にあります。大正時代から95年続く「熊谷楽器店」。現在は、三代目の熊谷直樹さんが、三味線や琴の製造、修理などを一手に担っています。店には、三味線の皮張りや琴の糸締めなど、祖父の代から変わらない"手仕事"の音が響きます。職人歴30年のベテランですが、「まだまだ勉強中。少しでも良い音にしたい」と語る熊谷さん。親子三代で繋いできた楽器作りへの思いとは。

【制作意図】
美しくて、どこか懐かしさも感じる三味線や琴の響き。その原点にはどんな音があるのか知りたいと、熊谷楽器店さんを取材しました。年季の入った三味線の張替え台にロープが掛けられる音、絶妙な力加減で琴の糸を締める音…機械ではなく、職人の手と思いが重なって出来上がる「和の音」を、ラジオを通して伝えたいと思いました。

【制作後記】
特にフォーカスしたかったのが、三味線の皮張り作業。15分間気を緩めず、指先に神経を集中する職人の姿をいかに音だけで表現するか。熊谷さんの息づかいも取り入れながら、臨場感が出る様こだわりました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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