国宝・臼杵石仏に魅せられて~案内人は女子高生
2017年1月9日~2017年1月15日放送
大分放送 ラジオ局ラジオ制作部 那賀ひとみ
【番組概要】
大分県南部の臼杵市に鎮座する「臼杵石仏」。熔結凝灰岩で覆われた山肌にあるおよそ60体の磨崖仏は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて刻まれたとされています。平成7年6月には国宝に指定。年間12万人の観光客が訪れ、地元の有志が観光ボランティアガイドとして活躍しています。ガイドを務めるのは大人たちだけではありません。臼杵の歴史に関する検定試験に合格した小・中学生が「臼杵っ子ガイド」として、活動しています。その「臼杵っ子ガイド」出身の一人、高校3年生の宇佐美多紀さん。彼女が「臼杵石仏」に出会い、魅力に気づき、観光客へ伝えるようになったのは理由がありました。
【制作意図】
磨崖仏として初めて国宝と指定された「臼杵石仏」には、日本各地に限らず、海外からも毎年多くの観光客が訪れます。そんな観光客のために、地元の良いところを知ってもらいたいと活動する現役女子高生の宇佐美多紀さん。海外の方にも臼杵の歴史を知ってもらおうと苦手な英語を積極的に学び、高校のALTの先生と協力して観光ガイドの英文を作成しました。去年の夏からスタートした「英語de臼杵っ子ガイド」の立ち上げにも携わった宇佐美さん。高校生とは思えない、地元愛に溢れる宇佐美多紀さんを紹介したいと思い、制作しました。
【制作後記】
朝6時から観光できる「臼杵石仏」。“どの季節でも楽しむことのできる風景がある「臼杵石仏」が大好きです”と語る宇佐美さんの笑顔がとても印象的でした。宇佐美さんは将来、一度故郷を離れ、進学して英語を学び、臼杵の良いところだけでなく悪いところも見えるようになって、また戻って来たいと強い意志を語ってくれました。
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