発酵兄弟、地域を醸す
2016年6月27日~7月3日放送
山梨放送 ラジオ本部ラジオ制作部 渡邉尚
【番組概要】
山梨県甲府市で150年続く老舗のお味噌屋さん「五味醤油」。6代目の五味仁さん(34)は歌って踊れるお味噌屋さんとして有名です。こどもたちに伝統の「てまえみそ」文化を伝えるため、歌とダンスでみそ造りの工程が学べる「てまえみそうた」を企画した五味さん。妹の洋子さんと、友人の発酵デザイナー小倉ヒラクさんと「発酵兄妹」というユニットを結成し、県内各地の小学校、保育園、幼稚園で「てまえみそ」づくりのワークショップを開いています。番組では「てまえみそのうた」をひっさげてのワークショップの様子や「発酵兄妹」のこれまでの活躍を紹介しています。
【制作意図】
古くから日本の食卓に欠かせない味噌ですが、一人当たりの購入量は40年前の半分に落ち込んでいます。お味噌汁を飲まない家庭も増え、自分の家で味噌を作る「手前みそ」文化も失われつつあります。そのような現状の中、「手前みそ」の楽しさ、奥深さを自作の歌で子どもたちに伝える「発酵兄妹」の活動を通して、食育の大切さ、ひいては日本独自の発酵醸造文化に少しでも関心を持っていただければと制作しました。
【制作後記】
5年前に発表された「てまえみそのうた」。動画投稿サイト、ユー・チューブでのアクセス数は8万件を超えます。今や県内だけでなく全国から、てまえみそづくりのワークショップのお呼びがかかるほどになりました。発酵兄妹が制作した「てまえみそのうた」は食育活動や発酵醸造文化の普及活動に使用する場合、著作権フリーでどなたでも使えます。てまえみそ文化を全国に広めたいという彼らの思いが、より多くの人に届くことを願っています。
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