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2016年6月10日 (金)

雲州そろばん~伝統産業に名工あり

2016年6月6日~6月12日放送
山陰放送 ラジオ総局放送制作部 田中亜矢


【番組概要】
島根県仁多郡出雲町はそろばんの産地。ここで作られているそろばんは「雲州そろばん」と呼ばれ、国の伝統的工芸品にも指定されています。今回お邪魔したのは雲州そろばん協業組合。8人の職人さんが分業で量産するそろばんを作っています。一方で、道具作りも含め、そろばん作り全ての行程を一人で手掛ける伝統的なそろばん製作を受け継ぎ、作業をしているのは、現代の名工にも選ばれている内田文雄さん。伝統の技術を受け継ぐ思いと、その製作風景をご紹介します。

【制作意図】
山陰ではまだまだ「横田のそろばん」と言われるほど、旧横田町、現在の奥出雲町はそろばんに産地として知られています。学校の授業での扱いは少なくなりましたが、奥出雲町内では、多くの子ども達がそろばん教室に通っています。一方、そろばん生産はと言うと、最盛期は100万丁超えていましたが、今現在は激減し、5万丁ほどになり、職人も減ってしまいました。1997年に協業組合を設立し、全国のそろばん教室で使って貰うためのそろばんを分業し作っています。そんな中に、全ての行程を手作業で一人で作り上げる職人、内田文雄さんがいらっしゃいます。そろばん職人として初の現代の名工にも選ばれている内田さんのそろばん作り、そして思いを紹介したいと思い制作しました。

【制作後記】
そろばんをはじく音を収録させて頂いたのは、出雲横田駅前にある「雲州そろばん伝統産業会館」の一室で行っているそろばん教室でした。会館内には展示室もあり、ここにくればそろばんの歴史が分かります。各国のそろばんや、趣向を凝らしたそろばんなど、奥深いそろばんの世界を堪能できました。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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