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2013年2月

2013年2月22日 (金)

寒さが生んだ食の知恵

2013年2月25日~2013年3月3日放送
東北放送 ラジオ局制作部 坂戸貴之

 宮城県最南端の丸森町。この町の更に南の端にある筆甫(ひっぽ)地区。
山々に囲まれた筆甫の冬はとても寒く、冷たい風が吹きます。しかし冷え込みに比べ、日中は比較的気温が上がり、暖かく感じる日も少なくありません。そんな筆甫特有の気候を生かして作られる特産品、それが「へそ大根」です。

輪切りにした大根を茹で、長さ1m弱の串に数十個刺して、屋外で1ヶ月ほど「凍みては溶けて」を繰り返します。いわゆる凍み大根ですが、完成すると串を通していた穴がへそに見えることから、へそ大根と呼ばれています。

 筆甫でへそ大根を作る庄司一郎さん曰く、美味しさのポイントは寒暖の差。大根にとって良い気候になるのを祈りながら、へそ大根作りに励みます。

 出来上がったへそ大根は綺麗な飴色に。中には甘さが詰まっています。番組を通してその味を堪能して頂ければと思います。

2013年2月19日 (火)

音の匠が伝える蓄音器の世界

2013年2月18日~2013年2月24日放送
北陸放送 ラジオ局放送部 川瀬裕子

135年前、エジソンが発明した蓄音器。
最初に作られたのは蝋管に音を刻んだものを再生する蓄音器。レコードは円盤状のものではなく円筒形でした。当時の人びとがどのような音楽に親しんでいたかを体験できるのですが、金沢市にある金沢蓄音器館です。

約600台の蓄音器と、約3万枚のSPレコードを異なる種類の蓄音器でかけています。昨年末、日本オーディオ協会から「音の匠」に選ばれた八日市典之館長が伝える蓄音器の音を聴きに多くの人がやってきます。

競輪学校~変わる風景変わらぬ信念~

2013年2月11日~2013年2月17日放送
静岡放送 ラジオ局編成制作部 牧田博匡


1億5000万円。
去年、最も多く賞金を獲得したプロ競輪選手の金額です。
華やかなプロの世界に憧れ、希望を胸に生徒たちは競輪学校の門を叩きます。しかしそこは娯楽もない、携帯電話も持てないという厳しい団体生活を強いられる場所でした。それでも「夢をつかみたい」と歯を食いしばって訓練に励んでいるのは男子も女子も同じでした。

取材を通して印象に残ったのは「競輪選手はお金だけでなく、命も背負って走っている」という教官の言葉です。
「指導」とは何か。いま教育の世界で問われています。指導者がとる行動、言葉には「信念」がなくては伝わりません。

生徒たちの懸命な姿を見た一方で、いま一度「指導」とは何か?を考えさせられました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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