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2013年2月22日 (金)

寒さが生んだ食の知恵

2013年2月25日~2013年3月3日放送
東北放送 ラジオ局制作部 坂戸貴之

 宮城県最南端の丸森町。この町の更に南の端にある筆甫(ひっぽ)地区。
山々に囲まれた筆甫の冬はとても寒く、冷たい風が吹きます。しかし冷え込みに比べ、日中は比較的気温が上がり、暖かく感じる日も少なくありません。そんな筆甫特有の気候を生かして作られる特産品、それが「へそ大根」です。

輪切りにした大根を茹で、長さ1m弱の串に数十個刺して、屋外で1ヶ月ほど「凍みては溶けて」を繰り返します。いわゆる凍み大根ですが、完成すると串を通していた穴がへそに見えることから、へそ大根と呼ばれています。

 筆甫でへそ大根を作る庄司一郎さん曰く、美味しさのポイントは寒暖の差。大根にとって良い気候になるのを祈りながら、へそ大根作りに励みます。

 出来上がったへそ大根は綺麗な飴色に。中には甘さが詰まっています。番組を通してその味を堪能して頂ければと思います。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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