寒さが生んだ食の知恵
2013年2月25日~2013年3月3日放送
東北放送 ラジオ局制作部 坂戸貴之
宮城県最南端の丸森町。この町の更に南の端にある筆甫(ひっぽ)地区。
山々に囲まれた筆甫の冬はとても寒く、冷たい風が吹きます。しかし冷え込みに比べ、日中は比較的気温が上がり、暖かく感じる日も少なくありません。そんな筆甫特有の気候を生かして作られる特産品、それが「へそ大根」です。
輪切りにした大根を茹で、長さ1m弱の串に数十個刺して、屋外で1ヶ月ほど「凍みては溶けて」を繰り返します。いわゆる凍み大根ですが、完成すると串を通していた穴がへそに見えることから、へそ大根と呼ばれています。
筆甫でへそ大根を作る庄司一郎さん曰く、美味しさのポイントは寒暖の差。大根にとって良い気候になるのを祈りながら、へそ大根作りに励みます。
出来上がったへそ大根は綺麗な飴色に。中には甘さが詰まっています。番組を通してその味を堪能して頂ければと思います。
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