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2012年8月

2012年8月22日 (水)

もうひとつの祝いめでた

2012年8月27日~9月2日放送
RKB毎日放送 RKBミューズ 三輪肇


福岡の代表的な祝いうたといえば、博多祇園山笠え歌われる「博多祝い唄(祝いめでた)」。
しかし福岡エリアには他にも多くの祇園祭りがおこなわれ、地域とともに歌い継がれる「祝いうた」が存在します。

その一つが福岡市西区西浦(にしのうら)地区の祝いめでた。
博多祇園山笠が行われた同じ福岡市内でありながら、独特な佇まいを見せています。その博多の唄とは違う、もうひとつの祝いうた「西浦の祝いめでた」を知り、また人々の手により伝承・継承される地域文化との関わりを知っていきます。

〈制作裏話〉
今回の取材で印象的だったのは、漁師歴50年、竹園満夫さんとの出会い。現在は保育園の園長さんをしています。強烈なキャラクターの竹園さん。話しているだけで唄が持つ力、郷土愛を感じてしまいます。



マスコじいさんのひとりごと

2012年8月20日~8月27日放送
ラジオ関西 報道制作部 西口正史


80周年を迎えた六甲ケーブルの写真展を取材した際、目を引いたのが創業当時から稼働し続けているマスターコントロール(マスコン)でした。「彼」を語り部に、「六甲ケーブルの今を切り取りたい」。その衝動を形にしたのが今回の作品です。

およそ1ヶ月、報道の仕事の合間を縫って六甲山に通いました。登山・ハイキング客に混じって、汗だくのスーツにあやしい機材カバン、といういでたちに関わらず、在りし日の六甲についてお話いただいた六甲ケーブル(六甲摩耶鉄道)、六甲山小学校、そして山上の住民のみなさんありがとうございました。聞けば聞くほど、港町神戸を静かに見守る六甲の魅力に惹かれていきました。

もちろんその全てを10分間に盛り込むことは不可能なので・・斜度26度の斜面を力強く昇る(下る)ケーブルカーの姿と夏の六甲の自然を想像してもらうことを念頭に仕上げました。

2012年8月 8日 (水)

天を衝く~東京スカイツリーと下町

2012年8月13日~8月19日放送
文化放送 編成局制作部 吉田雄貴

2012年春、東京の新たなシンボルとして開業した東京スカイツリー。
日本中、いや世界中が熱いまなざしをむける東京スカイツリーで、訪れた若者たちのスカイツリーへの想いをインタビューするとともに、古くからこの町・業平でお城のかたちの和菓子屋さんを営む「森八」の店主、森八一さんに、変わりゆく業平への想いをうかがった。東京スカイツリーの見つめる未来とは、一体何なのだろうか?


2012年8月 6日 (月)

歌に心が集う寺

2012年8月06日~8月12日放送
信越放送 ラジオ局編成制作部 小林万利子

 

 善光寺の門前町、長野市。その表参道にあたる中心市街地のメインストリートに面して、曹洞宗の古刹、栽松院(さいしょういん)があります。400年間に渡り、街の中心部で、人々の心の支えとなってきたこの寺も、近年、人口の郊外流出の影響を受け、付近の住宅数が減り、境内に遊ぶ子どもの姿も年々少なくなってきました。

 大勢の人が集う寺の姿を取り戻したい。・・・住職の妻、山口悦子さんは、15年ほど前から「御詠歌」(仏教の教えを歌にしたもの)を奏でる「梅花講」を定期的に主宰し、檀家の女性らが集まる機会を設けてきました。
鈴(れい)や鉦(しょう)の涼やかな音色に合わせ歌うことで、心が洗われると語る悦子さん。また顔馴染み同士での和やかな茶飲み話も、メンバーにとって楽しみの一つとなっています。

 一方、10年前に寺に来た嫁の紗智子さんは、学生時代、アマチュアバンドのボーカル・キーボードとして活躍したミュージシャン。嫁入り後、音楽活動から離れていましたが、子育てが一段落となってきたことから、徐々にライブ活動を再開。この春には初のソロCDを発売するなど、活動を本格化させてきました。そうした中、念願だった「お寺コンサート」にもトライ。悦子さんのグループにより「御詠歌」の演奏もあり、寺の本堂は溢れるほどの盛況ぶり!
「次はいつ?」と問い合わせがあるほどです。

 紗智子さんにとっても、悦子さんにとっても、お寺の本堂が「ホームグラウンド」となり、寺に大勢の人が集まるきっかけとなりました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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