« 阿波踊り~ぞめきが響く町~ | メイン | 天を衝く~東京スカイツリーと下町 »

2012年8月 6日 (月)

歌に心が集う寺

2012年8月06日~8月12日放送
信越放送 ラジオ局編成制作部 小林万利子

 

 善光寺の門前町、長野市。その表参道にあたる中心市街地のメインストリートに面して、曹洞宗の古刹、栽松院(さいしょういん)があります。400年間に渡り、街の中心部で、人々の心の支えとなってきたこの寺も、近年、人口の郊外流出の影響を受け、付近の住宅数が減り、境内に遊ぶ子どもの姿も年々少なくなってきました。

 大勢の人が集う寺の姿を取り戻したい。・・・住職の妻、山口悦子さんは、15年ほど前から「御詠歌」(仏教の教えを歌にしたもの)を奏でる「梅花講」を定期的に主宰し、檀家の女性らが集まる機会を設けてきました。
鈴(れい)や鉦(しょう)の涼やかな音色に合わせ歌うことで、心が洗われると語る悦子さん。また顔馴染み同士での和やかな茶飲み話も、メンバーにとって楽しみの一つとなっています。

 一方、10年前に寺に来た嫁の紗智子さんは、学生時代、アマチュアバンドのボーカル・キーボードとして活躍したミュージシャン。嫁入り後、音楽活動から離れていましたが、子育てが一段落となってきたことから、徐々にライブ活動を再開。この春には初のソロCDを発売するなど、活動を本格化させてきました。そうした中、念願だった「お寺コンサート」にもトライ。悦子さんのグループにより「御詠歌」の演奏もあり、寺の本堂は溢れるほどの盛況ぶり!
「次はいつ?」と問い合わせがあるほどです。

 紗智子さんにとっても、悦子さんにとっても、お寺の本堂が「ホームグラウンド」となり、寺に大勢の人が集まるきっかけとなりました。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/563083/29493207

歌に心が集う寺を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

ブログ powered by TypePad