阿蘭陀船の数え歌~白秋が見たNagasaki
長崎放送 ラジオ局制作センター 松尾 千代
北原白秋、山田耕筰のゴールデンコンビによる数多くの曲の中に、長崎を舞台にレコードが発売されたのは昭和8年。当時小学生くらいの子どもが歌っていたとしたら現在80代の方が知ってるはずである。
しかし、その曲は戦争がきっかけで、敵国の言葉が入っているため歌われなくなり長崎の地からも忘れ去られていった。
長崎の老舗洋菓子店の梅月堂の本田邦子さんはずっとこの曲を求め、70年の時を越え再会することが出来た。再び甦った白秋の詞から、白秋の眼に当時の長崎はどのように映ったのだろうか。
探すにつれ、他にも歌われ、レコードになっているものもあった。現在、本田さんを初め、宮川さんらは、長崎の童謡として歌われることを願い、行動を起こしているところである。