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2011年11月21日 (月)

日之影町大人歌舞伎~農村歌舞伎が繋ぐ絆~

宮崎放送 ラジオ営業制作部 仮屋 幸一郎

宮崎県北部の山間の町・日之影町。
町のシンボル「青雲橋」から西に入った所に、大人と書いて”おおひと”と読む地区があります。
この地区に400年以上の歴史がある農村歌舞伎、県の無形民俗文化財に指定されている大人歌舞伎が、毎年秋に上演されています。

歌舞伎の衣装・小道具なども代々受け継がれており、専用の歌舞伎の館という舞台もありました。歌舞伎役者の口上が聞こえてくる~秋の風物詩でもあります。

夜に上演されるもので、虫の音も効果音的な役割をし、時間がゆっくりと流れる感覚も味わいました。また、今回、町を離れていた方が歌舞伎のお手伝いの為戻ってこられており、その方に故郷の思いなども伺えました。
 
また、客席には、50年程前に役者として舞われていた方も何人かいらっしゃり、時折、目を閉じられて、役者の口上に耳を傾けていらっしゃいました。また、小学生・中学生の姿も見られ、真剣な眼差しで、舞台を見ている子供もおり人が感覚や姿、想いなどで繋いでいく「伝承」というものが見た様な気がしました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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