北に響く大地のメロディー 我ら農民オーケストラ
北海道放送 伊藤 嘉章
今回紹介するのは、北海道農民管弦楽団、
通称「農民オーケストラ」です。
北海道内の農家を中心に農業関係者で作る世界的にも珍しいオーケストラ。「農民こそ真の芸術家たりえる」という宮沢賢治の考えに共鳴する牧野時夫さんが、1995年に仲間とともに立ち上げました。現在の団員はおよそ70人。
今回はこのオーケストラと出逢い、40年ぶりにヴァイオリンを手にした高橋幸治さん(74歳)を紹介しましたが、その他にも、往復9時間もかけて練習に来る団員、オーケストラに参加するようになって、農業試験場の職員から農家になった人など、様々な物語、熱い思いを持った人が参加しています。
現在、北海道農業は大変厳しい状況にありますが、土と向き合い、音楽を愛する人々の心の充実を伝えられたらと思います。
ちなみに本編中に流れるクラシック音楽は、全て北海道農民管弦楽団の演奏によるものです。