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2008年2月 4日 (月)

音の道標

青森放送 ラジオ編成制作部 工藤 美緒子

青森市に住む内田初江さんは、今から50年前の15歳の時に病気で視力を失いました。同じ全盲のご主人と現在は二人暮らしです。

日常の生活は音がたより、季節を感じるのも音や香りです。内田さんの日常の道標となる音の数々は、私たちもよく聞いていた音です。様々な音の洪水の中、忘れかけていた懐かしい音や、青森ならではの音を内田さんの耳を通して紹介します。

取材中、内田さんの盲導犬のジャネットはハーネスをはずしていました。私たちの声を聞きながら居眠りをしているように見えました。そんなジャネットが、内田さんがホウキを持って掃き始めると、そっと立ち上がり掃除のじゃまにならない場所に移動しました。

「ジャネットちゃん、一緒に掃かれちゃうと思って逃げたのね! いい子ね」といいながら笑った内田さんの素敵な笑顔と生活が番組に伝われば…と思います。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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