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2006年1月

2006年1月30日 (月)

奇跡のサルが「クウ」と鳴くとき

青森放送 ラジオ編成制作部 小杉 陽彦

兵庫県出身の動物写真家・松岡史朗さん(51才)が、「世界最北限のサル」の生息地、青森県下北半島の脇野沢に移り住んで20年。

北緯41度、冬には氷点下20度前後まで下がる気温の中でも生き抜き、「奇跡のサル」と呼ばれる野性ニホンザルの暮らしを正しく伝えようと、松岡さんは毎日山へ入りサルと一日を共に過ごすフィールドワークを続けています。

「サルの鳴き声は?」と聞かれたら多くの人は、動物園のサルを思い出し、「キーキー」「キャーキャー」とヒステリックな鳴き声をイメージするはずです。

しかし松岡さんは、野生ニホンザルが泊り場で鳴き交わす「クウ」という優しい鳴き声が本来の鳴き声だと言い、その場所へ案内してくれました。

晩秋から初冬、そして冬本番と片道150キロ離れた脇野沢へ3度出張させてもらい、サルと3日間すごした取材です。

2006年1月23日 (月)

万博の残したもの

東海ラジオ放送 制作部 梅沢 尚志

全国ニュースにはならないのですが、地元では昨年行われた愛知万博の終了後も、万博から派生したさまざまなニュースが次々と伝えられます。

たとえば、万博跡地の利用法が決まったとか、○○館の展示物がどこそこに移されたとか、万博終了後、4ヶ月近く過ぎても話題にのぼります。そんな所からも万博は地元に大きい影響を与えた事が想像できます。

そこで外の地方からは分らない万博が地元に残した影響について取り上げてみました。

一つは万博のテーマである「自然の叡智」に沿って、行われたEXPOエコマネー事業の継承について。万博が市民にエコ活動へ向かわせるきっかけになって事例です。

そして、一つは万博の際の国際交流の結果として、名古屋市内にポーランド料理レストランが出来た話題を取り上げます。

2006年1月16日 (月)

仁方やすり職人・魂の焼き入れ

中国放送 ラジオ制作部 宗像 総一郎

広島県呉市の港町・仁方町(にがたちょう)は、全国シェアの約95%を誇る日本一のやすりの生産地で、「仁方やすり」と呼ばれています。

仁方やすりの歴史は江戸時代にさかのぼり、仁方の刀鍛冶、梶山友平が大阪で修行し伝えたとされています。

戦前までは、新潟や東京などもやすりの生産が盛んでしたが、仁方町は戦争の被害が少なかったため、日本一のやすりの産地として栄えました。

現在、仁方地区には、約50軒のやすり工場があります。一つのやすりが出来るまでには、9つの工程がありますが、番組では、やすり作りの要とされる最終工程、「焼き入れ」の職人にスポットをあて、やすり作りにかける情熱、思い、後継者問題などについてもお聞きしています。

また、やすり作りには、「味噌」と切っても切れない深い関係があります。やすりと味噌の意外な関係についても迫ります。

2006年1月 9日 (月)

約束の音~薩摩たて琴にかける思い~

南日本放送 ラジオセンター 冨山 貴司

橋口歌裕さん(78歳)は、8年前から郷土の伝統楽器・薩摩竪琴の復活を手がけています。

「受け継ぐのはお前しかいない」と後押ししたのは夫の故、敏美さんでした。「主人の言葉が私の使命感になっている」と話す歌裕さん。

現在竪琴教室を開いて伝承の音を後世に伝えています。

2006年1月 2日 (月)

蘇る! 桃山ロマン

京都放送 ラジオ局制作グループ 坂下 かつ子

京都で造園業を営む北山安夫さん。愛地球博の日本庭園や南アフリカで広大な日本庭園なども手がけている。

「庭は生きている」という北山さんに作庭にかける思いや、京都の庭を変えたとも言われる高台寺の夜間拝観、高台寺の専属庭師である彼が取り組む高台寺山及び東山原風景再生についても聞く。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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