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2006年1月16日 (月)

仁方やすり職人・魂の焼き入れ

中国放送 ラジオ制作部 宗像 総一郎

広島県呉市の港町・仁方町(にがたちょう)は、全国シェアの約95%を誇る日本一のやすりの生産地で、「仁方やすり」と呼ばれています。

仁方やすりの歴史は江戸時代にさかのぼり、仁方の刀鍛冶、梶山友平が大阪で修行し伝えたとされています。

戦前までは、新潟や東京などもやすりの生産が盛んでしたが、仁方町は戦争の被害が少なかったため、日本一のやすりの産地として栄えました。

現在、仁方地区には、約50軒のやすり工場があります。一つのやすりが出来るまでには、9つの工程がありますが、番組では、やすり作りの要とされる最終工程、「焼き入れ」の職人にスポットをあて、やすり作りにかける情熱、思い、後継者問題などについてもお聞きしています。

また、やすり作りには、「味噌」と切っても切れない深い関係があります。やすりと味噌の意外な関係についても迫ります。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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