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2006年1月30日 (月)

奇跡のサルが「クウ」と鳴くとき

青森放送 ラジオ編成制作部 小杉 陽彦

兵庫県出身の動物写真家・松岡史朗さん(51才)が、「世界最北限のサル」の生息地、青森県下北半島の脇野沢に移り住んで20年。

北緯41度、冬には氷点下20度前後まで下がる気温の中でも生き抜き、「奇跡のサル」と呼ばれる野性ニホンザルの暮らしを正しく伝えようと、松岡さんは毎日山へ入りサルと一日を共に過ごすフィールドワークを続けています。

「サルの鳴き声は?」と聞かれたら多くの人は、動物園のサルを思い出し、「キーキー」「キャーキャー」とヒステリックな鳴き声をイメージするはずです。

しかし松岡さんは、野生ニホンザルが泊り場で鳴き交わす「クウ」という優しい鳴き声が本来の鳴き声だと言い、その場所へ案内してくれました。

晩秋から初冬、そして冬本番と片道150キロ離れた脇野沢へ3度出張させてもらい、サルと3日間すごした取材です。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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