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2005年11月

2005年11月28日 (月)

ささらに編みこむ故郷のこきりこ

北日本放送 報道制作局制作部 佐藤 栄治

世界遺産に登録された合掌集落はマスコミでよく紹介されますが、それに比べ同じ地域にある「こきりこ節」が単独で紹介されることが少ないと感じたことが、取材しようと決めたきっかけでした。

「こきりこ節」は、日本最古の民謡ともいわれ、使われる楽器も独特の形をしています。それらが奏でる音はどれも素朴で優しい響きを持っています。

そうした楽器の中で一番人目を引く「ささら」と呼ばれる楽器が、「こきりこ節」の伝わる地元で作られていると聞き、作っている人はどんな人で、どんな思いで作っているのだろうかと思い、工房に伺ったのです。

工房の主、大瀬國隆さんは、こきりこの踊り手でもあるので、その使い勝ってや音色にもこだわりのある方でした。

「ささら」は最近、楽器としてよりもインテリアやみやげ物としての需要が多いそうで、今でも自然の素材で一つ一つ手作りされていました。

昭和40年代まで陸の孤島とさえ呼ばれた山深い五箇山地方で、歌い継がれたこきりこ節のメロディーに乗せて「ささら」作りに込められた思いを伺いました。

2005年11月21日 (月)

日本一!! 庭師に託した夢ロマン

山陰放送 ラジオ局放送制作部 荒井 由岐子

開館35周年を迎えた島根県安来市の『足立美術館』は、アメリカの専門誌が選ぶ、日本庭園ランキングで三年連続日本一に耀いています。

庭園チーフの杉原広一さん(80歳)を中心に庭師たちの日々の庭園作業を通して、創設者、足立全康(あだちぜんこう)氏が庭師に託した庭園日本一の夢ロマンを描きます。

2005年11月14日 (月)

豊岡の空にもう一度

ラジオ関西  報道事業制作部 青木 達也

古く昔から、豊岡には、コウノトリが住む里として、人とともにすごす姿があった。

しかし、様々な要因と共にその姿が消えていく中で、もう一度、その風景をよみがえらせようという、コウノトリの人工飼育を行い、放鳥を目指した人たちを追った。

一度なくしてしまったものを取り戻すという一番難しい試みをした松島さんたち。コウノトリと私たち人との関わりをメインに制作した。

取材した当日、まだ放鳥した日から1ヶ月たらずと近かったためか、平日にも関わらずたくさんの人がいた。

特にすごかったのは巨大な望遠レンズを付けたカメラがずらーっと、コウノトリに向けられ、並んでいたことだ。

豊岡も肌寒くなってきた中で、じーっと待っていらっしゃる、カメラマンの姿は、ある意味コウノトリ郷公園の風物誌となっていたのかもしれない。

2005年11月 7日 (月)

20年振りに蘇るハーモニー

元小学校教諭、浅野輝夫先生のために教え子が催した演奏会を取り上げる。

現役教諭時の浅野先生は、新潟県内の小学校で器楽指導にあたられ、音楽コンクールにて優秀な成績をおさめられている。

昨年9月、浅野先生が病に倒れ、現在も療養生活を送っている。それを知った教え子(昭和56年~62年度の新潟市上所小学校)の器楽部員が声をかけあい、20年の時を越えて、演奏会を行った。

当時の楽器で、当時の器楽部メンバーが浅野先生の指揮によって演奏する。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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