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2005年11月28日 (月)

ささらに編みこむ故郷のこきりこ

北日本放送 報道制作局制作部 佐藤 栄治

世界遺産に登録された合掌集落はマスコミでよく紹介されますが、それに比べ同じ地域にある「こきりこ節」が単独で紹介されることが少ないと感じたことが、取材しようと決めたきっかけでした。

「こきりこ節」は、日本最古の民謡ともいわれ、使われる楽器も独特の形をしています。それらが奏でる音はどれも素朴で優しい響きを持っています。

そうした楽器の中で一番人目を引く「ささら」と呼ばれる楽器が、「こきりこ節」の伝わる地元で作られていると聞き、作っている人はどんな人で、どんな思いで作っているのだろうかと思い、工房に伺ったのです。

工房の主、大瀬國隆さんは、こきりこの踊り手でもあるので、その使い勝ってや音色にもこだわりのある方でした。

「ささら」は最近、楽器としてよりもインテリアやみやげ物としての需要が多いそうで、今でも自然の素材で一つ一つ手作りされていました。

昭和40年代まで陸の孤島とさえ呼ばれた山深い五箇山地方で、歌い継がれたこきりこ節のメロディーに乗せて「ささら」作りに込められた思いを伺いました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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