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2004年9月 6日 (月)

情熱! 私たちの桜島焼

南日本放送 ラジオ制作部 冨山 貴司

鹿児島県、錦江湾に浮かぶ桜島。その麓にある窯元、桜岳陶芸(おうがくとうげい)では“桜島焼”という珍しい焼き物を作っています。その特徴は、

①桜島の火山灰を粘土に混ぜ合わせる。
②温泉水から鉄分を抽出して、その鉄分を釉薬(ゆうやく)に使う。(※釉薬(うわ薬)は、焼物を丈夫にして水漏れを防ぎ、器に色をつける役割がある)

出来上がった皿や茶碗は、光沢のある灰色や銀色という独特の色合いでとても丈夫です。

桜岳陶芸で始まった“桜島焼”の歴史は30年ほどで、現在陶芸師は女性のみ。工場は明るく活気があり、作品にも自由な発想と繊細な感性が活かされています。
工場隣の販売店は観光客や地元の方々で賑わっていました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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