広島の行商・小イワシ細腕繁盛記
中国放送 RCCフロンティア 角 賢直
広島の街角に立ち、小イワシをはじめとした瀬戸内の魚を売る女性。中尾静子さん(84才)は小イワシの行商一筋50年の大ベテランです。
小イワシとは、一般にいうカタクチイワシのことで、広島では昔から刺身や天ぷらにして食べます。
明治43年には、広島に200人以上いた小イワシの行商人も、今では中尾さんを含めて2人だけになってしまいました。
リヤカーを押して歩く中尾さんの「イワシはいりませんか~?」という呼び込みの声は、昔から変わらない広島の音のひとつです。
「もう、あっちこっち痛いんよ。」という中尾さんですが、リアカーを押して歩くスピードは年齢を感じません。しかも取材のあった8月は連日の猛暑。
この元気が行商を50年も続けられた理由なのかもしれないと感じました。