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2004年4月12日 (月)

神様の里に春がきた~おた福ちんどん屋 活動開始

宮崎放送 ラジオ局 湯浅和憲 島埜内 諭

「天孫降臨」の高千穂に五人ババアの神様が舞い降りた…。」 張りのある口上で、にぎやかな ちんどん屋の演技が始まります。宮崎県高千穂町の「神のおた福ちんどん屋」は平均年齢75歳。

リーダーの戸髙タズさんをはじめ地元の仲良しメンバーで結成され、今年で6年目を迎えます。結成のきっかけは地区の余興でした。

出し物を何にしようかと考えたところ、腰の曲がった格好悪さを隠すため変装を思い立ち、ちんどん屋のまねごとをしたのが評判となりました。

以来、祭りや慰問などの出演依頼が相次ぎ、メンバーもみるみる腕を上げて、素人ながら全日本チンドンコンクールで優秀賞に輝くまでになりました。

寒い冬は活動も休みですが、すぐに勘を取り戻します。3月に入って早速、地元の老人ホームを慰問。派手な化粧に手作り道具で練り歩くと拍手喝さいを浴びました。

元気いっぱいの演技が、自分たちよりも年下の“お年寄り”たちに元気を分け与えているようでした。「神のおた福ちんどん屋」は現在 公演140回、ことし公演200回をめざして元気いっぱいです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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