神様の里に春がきた~おた福ちんどん屋 活動開始
宮崎放送 ラジオ局 湯浅和憲 島埜内 諭
「天孫降臨」の高千穂に五人ババアの神様が舞い降りた…。」 張りのある口上で、にぎやかな ちんどん屋の演技が始まります。宮崎県高千穂町の「神のおた福ちんどん屋」は平均年齢75歳。
リーダーの戸髙タズさんをはじめ地元の仲良しメンバーで結成され、今年で6年目を迎えます。結成のきっかけは地区の余興でした。
出し物を何にしようかと考えたところ、腰の曲がった格好悪さを隠すため変装を思い立ち、ちんどん屋のまねごとをしたのが評判となりました。
以来、祭りや慰問などの出演依頼が相次ぎ、メンバーもみるみる腕を上げて、素人ながら全日本チンドンコンクールで優秀賞に輝くまでになりました。
寒い冬は活動も休みですが、すぐに勘を取り戻します。3月に入って早速、地元の老人ホームを慰問。派手な化粧に手作り道具で練り歩くと拍手喝さいを浴びました。
元気いっぱいの演技が、自分たちよりも年下の“お年寄り”たちに元気を分け与えているようでした。「神のおた福ちんどん屋」は現在 公演140回、ことし公演200回をめざして元気いっぱいです。