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2004年4月19日 (月)

響け酒蔵に 能登杜氏の心意気

北陸放送 ラジオ制作部 小林 万希子

新しい社会のシステムができる一方で埋もれてゆく古きよき時代の文化。石川県にも近代化とともに埋もれていった労働歌がありました。能登の杜氏が歌っていた酒屋歌です。

早朝の作業の眠気覚ましに、季節に合わせて顔をあわす労働者たちの気持ちを合わせるために、時計代わりに、歌われたそうです。

いまでは知っている人はいるものの実際の作業では歌われていないそうです。しかし、その一方で、郷土の文化を守ろうとがんばっている人たちもいました。

「ちょんかり保存会」という地元の民謡を歌い継いでいる会です。特に今年は能登杜氏の酒の品評会が100回を数えるということで、記念行事で「酒屋歌」を披露します。

メンバーは杜氏ではないですが、酒が死ぬほど好きという人たちばかりです。

違った形ではありますが、今のところ能登流の酒屋歌の歌声は消えることはないようです。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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