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2004年3月

2004年3月29日 (月)

胡弓の音色、長崎の街に流れて

長崎放送 ラジオ局放送制作部 中河原 真紀

今回の主役は中国人留学生、李文馨さん。9歳の時に初めて胡弓に出会った彼女はめきめきと才能を発揮します。

上海劇曲学院で胡弓と京胡(京劇に使う胡弓)を習得後、上海京劇院に就職すると同時に、上海音楽学院で民族音楽を習得。香港、シンガポール、マレーシアで公演するなど胡弓演奏家としての地位を確立します。

日本には2003年4月にやってきました。日本文化の勉強と胡弓を日本に紹介するためです。李さんはふるさとの上海に似て山や海、自然が美しい長崎を選んで来日しました。

長崎には華僑が約600程います。李さんは、はじめは、こんなに華僑がいることを知りませんでしたが、ランタンフェスティバルを通して華僑と触れ合います。

華僑の人たちの福建省の言葉と李さんのふるさと上海の言葉、そして長崎弁とで交流しました。伝統的な音楽を基に様々な曲のジャンル、新しいスタイルをどんどん吸収していく李さんはこの春から大学生です。

2004年3月22日 (月)

二ツ井町 杉の音色の物語

秋田放送 ラジオ局ラジオ放送部 三ツ井 雅夫

5年前 秋田県二ツ井町という日本一の秋田杉の産地で、使い道がないとすてられた小さな木片や枝を利用してコカリナという楽器を製作・販売しようという町おこしが計画された。

町の活性化のために、製作に苦労した木材加工職人の話や学校全体でコカリナの演奏に取り組んでいる二ツ井町切石小学校の姿を紹介する。

2004年3月15日 (月)

復活! 静岡のみかん踊り

静岡放送 ラジオ局ラジオ制作部 篠宮 康彰

静岡市北部の麻機地区では、かってみかん栽培がさかんに行われていました。静岡・清水のみかんは、清水港からカナダなどに輸出されました。
しかし、今では愛媛や和歌山との競争に負け生産は減る一方です。

みかん栽培が盛んなころ、静岡市内で毎日のように流れていた曲があります。「みかん踊り」です。この「みかん踊り」を復活させようとしている佐藤さんを紹介します。

2004年3月 8日 (月)

勝鬨橋を開こう

文化放送 編成局報道制作部 高橋 民夫

東京都中央区の晴海通り、隅田川の河口に架かる勝鬨橋は昭和15年に完成し、中央部が二つに割れて跳ね上る「双葉跳開橋」として有名な橋でした。

それが交通など諸事情で開かれなくなり、昭和45年11月、点検のために開閉したのを最後に「開かずの橋」となってしまいました。

それから30年余りが経過し、最近、再び“勝鬨橋”を開こううという動きが見られます。昭和22年生まれで、子供のころ、幾度も開閉する様子を見たことがある、高橋民夫が再び開こうと活動する周辺の人々を取材しました。
 
それらの人々の目の奥にはゆっくりと開閉する勝鬨橋とその下を流れる隅田川が写し出されているようでした。

2004年3月 1日 (月)

南阿蘇の「冬灯り」

熊本放送 ラジオ本部ラジオ局 原武 博之

熊本県阿蘇郡西原村。ここは南阿蘇の中で、唯一阿蘇外輪山の外側にある村。熊本市に隣接しているだけに阿蘇とイメージとは余り結びつかない。

また、通称「お池さん」と呼ばれる湧水池「揺ヶ池」以外に、これといって有名な場所もない。南阿蘇の玄関口でありながら難所の俵山峠が行く手を拒んでいる。

昨年10月南阿蘇住民念願の「俵山トンネル」が開通した。距離にして3km短縮されただけだが、冬場の道路凍結の心配もなくなった。

村の商工会が始めた冬のイベント「冬灯り」は、お池さん入口にある馬頭山をキャンドルの炎で包もうというもの。村人の協力は得られたものの、村外へのアピールが今ひとつ足りない。

トンネル開通というこの機会に周辺市町村に、この「冬灯り」を認知してもらいたいという商工会の上田博之氏の願いは強い。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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