モンペオバサンのストーヴ列車
青森放送 ラジオ報道制作部 藤田 晴央
津軽平野の北にある五所川原市から、さらに北へ津軽中里駅まで走っている津軽鉄道には、冬になると“ストーヴ列車”が走る。ダルマストーヴが社内を暖めているのである。
この雪国の風情を求め、関西や九州から観光客がたくさん訪れる。こうした遠来の客に対して、ボランティアでガイドをつとめているのが、地元の主婦、原慶子さん。
モンヘをはいてのサービスに、“モンペオバサン”の愛称が定着。赤字鉄道には対応できる従業員がいないため、モンペオバサンは、沿線の解説はもとより、津軽弁について教えたり、地酒を配ったり、大忙し。
1月、2月、3月は殆ど毎日乗って、ストーヴ同様、ゴォゴォと燃えている。リスナーには、この“ストーヴ列車”に乗った気分になってもらえたら、というのが制作意図である。