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2002年10月

2002年10月28日 (月)

黄金色に輝くふるさと・祖父江町

東海ラジオ放送 報道部アナウンス課 奈良 まなみ

秋の味覚・ぎんなん。愛知県には国内のぎんなん生産量第1位で130~140t(H13データ)と、およそ3割を出荷している。全国No1のシェアの内、県内西北部に位置する中島郡祖父江町で大体の8割の生産を誇る。

なぜ、ぎんなん生産が広まったのだろうか?一般に街路樹などのぎんなんを拾うと土に埋めて肉質の外側を腐らせるというが、生産を目的とするぎんなんはどのような手順で商品化されるのか?

祖父江ぎんなん生産者、加藤元一さんを取材した。
ぎんなんが実ると、街路など独特の匂いが広がる。また、扱いの中、外皮でかぶれるなど、一般に嫌がられることが多い。しかし、それとは対照的に祖父江町では、収穫が済んだあとの10月~11月にかけて、町じゅうが黄金色に染まる。

全国から取材依頼のある黄葉は、町の人にとって、ぎんなんと共に自慢の1つである。

2002年10月21日 (月)

紙の文化の根付く町

高知放送 ラジオ局 渡邊 護

高知市の西隣の町、伊野町は、人口2万5000.明治の時代から和紙の生産地としての長い歴史があり、「紙の町」として知られています。

この町で紙産業に関係する町民は1000人、手すき和紙職人は11人です。中でも去年の秋、手すき和紙職人として人間国宝に認定された、浜田幸雄さんは、薄さ0.03ミリ、「カゲローの羽根」といわれる「土佐典具紙」の唯一人の手すき和紙技術を持つ人として知られています。

この浜田さんをとりまく人々の姿を追いながら土佐和紙の産地として知られる伊野町を紹介します。

2002年10月14日 (月)

八月踊り・奄美の唄

南日本放送 ラジオ制作部 宮川 由紀江

鹿児島県の南に浮かぶ奄美大島。
今年、元ちとせのブレイクで奄美の島唄がにわかに脚光を浴び始めた。
その奄美大島に伝わる島唄よりもずっと昔から唄いつがれているのが「八月踊り」。

八月踊りは、旧暦の八月に奄美の各集落でそれぞれ行われる。五穀豊穣を願い、輪になって“ちぢん”と呼ばれる太鼓のリズムにのって、夜通し唄い、踊られる。

島唄が三味線を伴って、1人で唄われるのに対し、八月踊りは男女20人ほどで行われる。 また、島唄には目立った動きはないが、八月踊りには手、足の動きや形がある。この踊りと唄は、各集落ごとに異なっており、その集落の中で、人から人へと踊り唄いつがれてきたものなのである。

2002年10月 7日 (月)

洛北の僧都 竹の響き

KBS京都 ラジオ編成制作部 奥田 靖彦

京都・洛北の名刹、詩仙堂丈山寺は、江戸期の文人、石川丈山が59才の時、隠せいのため造った庵で90才まで住み続けました。

その庭園に響く、僧都=添れ=鹿おどしは日本で初めて庭園に取り入れられたものと伝わっています。

寺を維持する14代目住職、石川順之さんと、僧都の竹選びなど、庭を守る庭師の小西良明さんにその思いを聞きました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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