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2002年5月13日 (月)

炭焼き伝承

東北放送 ラジオ局制作部 小野寺 史朗

もともとは名古屋の出身の佐藤光夫さんが、七ヶ宿で唯一の炭焼き職人、佐藤石太郎さんと出会い、彼の人柄を見て、運命的なものを感じて以来、七ヶ宿で炭焼きを中心とした山仕事をしながら家族で暮らしているお話です。

ダムの建設とともに炭焼きをする人は石太郎さんのみで、その石太郎さんご自身も、ダム建設以来、隣町白石布に住んでいました。石太郎さんの老化とともに、七ヶ宿の白炭(はくたん:黒炭と違い丈夫で長持ち、地元でとれるナラの木から作る)という伝統がついえようとした矢先、今から8年前、佐藤光夫さんが現れたのでした。

この番組では、ところどころでの七ヶ宿の自然の豊かさ、そして、光夫さんの七ヶ宿や石太郎さんに対する思いから、伝統が確実に受け継がれている様を表現できればと思いました。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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