八女・童男山ふすべ
RKB毎日放送 ラジオ制作部 永渕 秀昭
福岡県八女市山内地区の童男山(どうなんさん)古墳前では、毎年正月の二十日に、恒例行事として「童男山ふすべ」が行われる。ふすべとは焚き火のことだ。
紀元前3世紀の末、秦の始皇帝の命で、不老不死の薬を求めて蓬莱国(日本)を目指して航海の途中に、嵐で難破し、山内に打ち上げられた徐福を、土地の人々が、ふすべで体を温めて介抱したという言い伝えに基づいて、江戸時代から行われてきた行事だ。(戦争で一時中断し、戦後復活)
行事の内容としては、徐福を助けた祖先の物語の紙芝居を小学生たちが上演し、地元の保存会の人が小学生たちに、この物語に託された先人の教えを語る。
番組ではこの伝統行事を通して、地元の人々の故郷の歴史への思いを、ドキュメンタリードラマ形式で描く。
*こぼれ話
この行事をきっかけに昨年から、中国の徐福村との国際交流が始まっています。H14年の当日も中国から関係者を招いての「徐福シンポジウム」の開催が予定されています。