唄いやんこ~私の山中節~
2024年12月30日~2025年1月5日
北陸放送 ラジオ開発局 中川留美
【番組概要】
日本三大民謡のひとつに数えられる「山中節」。毎年全国コンクールや認定審査会など、緊張する場が多い中、もっと気軽に楽しく唄い合おうという思いから始まった「山中節唄いやんこ」があります。“唄いやんこ”とは、山中弁で“唄いあいっこ”のこと。山中節の愛好家たちが県内外から集まり、好きな歌詞をそれぞれの思いで唄い合います。40年続く「山名節唄いやんこ」は唄の上手下手は関係ない。参加する人が楽しんで唄う場です。
【制作意図】
唄を競い合うこともない、結果を気にすることもない、好きな山中節を思うままに唄い合っているのを聞きながら、山中温泉で大切に唄い継がれてきた歴史を感じました。参加した人の歌声と山中節の歌詞について触れながら、40年続いてきた「山中節唄いやんこ」の様子を伝えたいと思いました。
【制作後記】
“唄いやんこ”という言葉の可愛さに興味を持ちました。取材前は、山中節ばかりが繰り返し唄われることに飽きがくるのではと心配していましたが、全く飽きることはありませんでした。その場で「山中節唄いやんこ」を聴いていると、歌詞から伝わる山名温泉の自然や情景、温泉を訪れた旅人の様子まで思い浮かんできました。哀愁のある曲調に聴き入りながらも、「はぁ~」という歌い出しは、まるで温泉に浸かったときの気持ち良さから出たような声のようにも思えました。山中温泉の自然や人があってこその山中節。ひと節だけでも覚えて、私も山中節を唄ってみたくなりました。
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