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2024年11月

2024年11月29日 (金)

地下鉄のさえずり

2024年11月11日~11月17日
北海道放送 オーディオビジネス局 編成制作部 加藤丈晴

【番組概要】
北海道には1971年・昭和46年に開通した日本で4番目にできた地下鉄があります。札幌の地下鉄が開業したのは、1972年に開催された札幌オリンピックの2カ月前、1971年12月16日です。じつは札幌の地下鉄の車輪はゴムタイヤを採用していて、これは日本で唯一で【札幌方式】と呼ばれることもあります。そのため通常の電車とは異なる仕組みがあり、そこから札幌の地下鉄ならではの音も鳴ります。地下鉄開業に奮闘した元職員、そして現役職員の声とともに札幌の地下鉄の歴史と【さえずり】をお送りします。

【制作意図】
鉄道好きの方にはもうおなじみかと思われますが、札幌の地下鉄はカーブなどで独特な音がします。札幌市民の中にはそれは日常なので気づいていない方もいますが、気づいた方は「鳥のさえずりのようだ」と言うこともあります。半世紀以上にわたってなり続けてきた札幌の音をお聴きいただきたいと思いました。

【制作後記】
登場する若原嗣男さん(元札幌市技術職員)は、札幌の地下鉄開業について「とにかく、(あの環境で)よくできたなと思う」という言葉を何度も口にしていました。はじめてのことでほぼ誰もわからない中、東京・大阪で地下鉄工事に携わった各大手建設会社のエース級のスタッフに教えを請い、地元住民ほか関係各所の協力もあって開業にこぎつけた、と。とにかく工期を決めていたのでそれに向かって必死に頑張ったそうです。新たな輸送手段を作るという目的はもちろん「オリンピックまでに!」を合言葉にみなさん突き進んだそうです。 ところであなただったら、あの地下鉄の音を聴いてなんと表現しますか?

2024年11月14日 (木)

シニアライフは春景色〜ながの男の脳喝倶楽部

2024年11月4日~11月10日
信越放送 編成制作部 美斉津 千夏

【番組概要】
長野県は長寿県。県の北部・長野市で活動する「ながの男の脳喝倶楽部」は、平均年齢76.6歳の男性だけのシニアグループ。仕事一筋だった男性は定年後の孤立が心配されますが、この倶楽部のメンバーは充実したシニアライフを過ごしています。スポーツにカラオケ、麻雀、施設見学、農園作業、ボランティアなど好きな活動に参加できます。地域にとっても大きな力となっている活動の一つが「替え歌」の披露。覚えやすさ、親しみやすさなどから、公民館主催の地域交流会や、警察署の啓発運動などからも声がかかります。いきいきと活動するメンバーを追いました。

【制作意図】
地元新聞で目にした「ながの男の脳喝倶楽部」の名前。「男の脳喝」というインパクトがある言葉に惹かれメンバーに会うと活動もユニークでした。定年後にできた時間をどう過ごすか。その立場になると困惑する人は少なくないようです。会社から地域へと新しい人間関係でつくられた「ながの男の脳喝倶楽部」。ここでは、年齢は関係なく、活躍できる場面を自分たちで作り出しています。私にはその様子がとても眩しく、胸が熱くなりました。中でも「替え歌」は、シニアの日常などをコミカルに描き、その才能が開花。レパートリーは80曲を超えます。シニアライフを満喫している皆さんを紹介します。

【制作後記】
「ながの男の脳喝倶楽部」との出会いは2022年1月。行動制限が続く中、コロナに負けないココロとカラダづくりをしていました。当時から感じていたメンバー同士の仲の良さ、ノリの良さ!以降、何度か生放送にも出演いただいています。制限が解除されると活動も頻繁になり、今では、現役時代より忙しい毎日を過ごすメンバーもいるほどです。「替え歌」も益々好評。県外からも「歌いたい」と問い合わせがあり、長野市から全国に向けた替え歌のネットワークもできつつあります。長野県の「健康寿命」(令和4年値)は、女性が7年連続、男性が2年連続で全国1位。長寿県ならではの元気なシニアの声をお届けします。

半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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