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2024年7月 1日 (月)

駅ににぎわいをもう一度~元駅長奮闘記~

2024年6月3日~6月9日
中国放送 RCCフロンティア 兼清友希

【番組概要】
広島市と中国地方の山間部を走るローカル線・JR芸備線の志和口駅。無人となったこの駅の清掃をしているのは、元駅長の中原英起さんです。昔はたくさんの人が利用していた駅ですが、現在では利用者がほとんどいません。そこで中原さんは、2012年からねこを駅長に任命しました。すると、ねこ駅長へ会いに連日たくさんの人が訪れるようになりました。一方、ここ数年、芸備線は存廃が話題になっています。今年3月には、全国初の再構築協議会が開かれ議論が始まるなど、全国的に注目を浴びています。廃線の可能性があるのに、駅の活性化を続けているのはなぜなのか。利用者が減少していく芸備線に対する思い、中原さんが活動を続ける理由を取材しました。

【制作意図】
新聞で「広島にねこで盛り上がっている駅がある」という記事を読み、行ってみたくなったのがきっかけです。最初はねこに会いたい気持ちが大きかったのですが、芸備線の現状を調べるうちに、仕掛け人の思いを聞きたくなり取材することにしました。「地域に愛されている鉄道が存廃の危機を迎えている」という現状を伝えるとともに、少しでも目を向ける人が増えたら嬉しいです。

【制作後記】
今回の取材ではじめて志和口駅に行きました。到着してビックリしたのが駅のキレイさ。駅の構内には一つもゴミが落ちていないどころか、ゴミ箱が一つもありません。外には何本も竹ぼうきが置いてあり、とても丁寧に掃除をされていることが分かりました。記念館でも、中原さんがお客さん1人1人に声をかけていたのが印象に残っています。芸備線への思いとともに、おもてなしの心も大切にされていることが伝わってきました。先月、再構築協議会の幹事会で沿線の住民・利用者に意見を聞くことも決まりました。芸備線だけでなく、志和口駅付近の地域がどう動くのか。私もしっかり注目していきたいです。

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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