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2024年7月 1日 (月)

曲げわっぱの吐息

2024年6月10日~6月16日
秋田放送 編成局ラジオ放送部 工藤有成

【番組概要】
秋田県 大館市に江戸時代から伝わる「曲げわっぱ」諸説ありますが、きこりが弁当箱として木材を曲げて作ったことがはじまりとされ、現在も職人の手作業によってひとつひとつ丁寧に作られています。仲澤恵梨さんは曲げわっぱ作りに携わり、今年で22年目。自宅の車庫を改装して構えた工房にはある特徴があります。それは「お客さんからの様々なオーダーメイドに応える」というもの。これまで培った技術と経験、知識を活かした、オーダーメイドでの製品づくりに込められた思いをお送りします。

【制作意図】
中澤恵梨さんの工房では、曲げわっぱの技術を用いて、弁当箱はもちろんイヤリングやせいろなど、多岐にわたるオーダーメイドに応えています。「伝統工芸品と現代様式の架け橋になれるように」
伝統の技術を守りつつも、現代文化の象徴でもあるSNSとの共存も意識し、新たな形を創造する仲澤恵梨さんのオーダーメイドに込められた想いを伝えたいと思い制作しました。

【制作後記】
存在は知っていたものの、恥ずかしながらなかなか手に取ることの無かった「曲げわっぱ」。今回の取材にあたり、初めて実物を購入しました。実際に使ってみると、時間が経ってもご飯はふっくら。曲げわっぱから、ふわっと香る木の香りが食事を豊かにしてくれます。こんなに素敵な伝統工芸品が身近にあったのに、どうして今まで触れてこなかったのだろう…!と後悔するほどでした。取材日の都合もあり「木を曲げる音」をはじめとした、製品づくりや工房の臨場感を感じる音の取材が十分に出来ず、反省しています。オーダーメイドにかける仲澤恵梨さんの想いとともに、
「曲げわっぱ」について興味をもつ、きっかけのひとつとなれれば幸いです。

 

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半世紀以上の歴史を持つ録音構成番組。全国の放送局がその土地ならではの風俗をそこでしか聞くことのできない音とともに紹介します。

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