アニマル園長選挙開票特番
2024年5月6日~5月12日
KBS京都 ラジオ局編成制作部 西村佳恵
【番組概要】
京都市左京区にある京都市動物園は、1903年に全国で2番目に開園し、昨年度120周年を迎えた歴史ある動物園です。京都市動物園では2016年から、1年間の動物園の顔を“その年の干支にちなんだ動物”から投票で決める「アニマル園長選挙」を行っています。9代目は令和6年の「辰」にちなみ、龍のモチーフとなったワニなど爬虫類や、龍と同じく足に鱗を持つ鳥類より、計6個体が出馬し、約一か月間投票が行われました。番組では、3月24日に行われた結果発表の模様を中心に、選挙に関わる人々の声を選挙特番風にお届けします。
(なお、取材当時に園長だった坂本さんは2024年3月末で退任されたため、番組内では「元園長」の肩書きで紹介しています)
【制作意図】
動物の人気投票は他の動物園でも行っているかと思いますが、選挙さながらの形式で投票を行っているのは全国の動物園でも珍しいそうです。キャッチコピーと写真入りのポスターが作られたり、実際の選挙で使用される投票箱を使ったりと、動物園の職員も“本格的に”選挙に取り組んでいました。
また、今年のアニマル園長選挙が始まる少し前には、4年ぶりに京都市長選が行われ、16年ぶりに新市長が誕生しました。ちょうど市内は選挙ムードと新たなリーダーへの期待が高まっていた時期でもあり、“本格的な”アニマル園長選挙開票特番を作ろうと思いました。
【制作後記】
今年の干支にちなんだ出馬動物が、ワニやカメ、ヤモリなど「爬虫類」中心だったこともあり、鳴き声がなかったり、名前だけではビジュアルがイメージしにくい動物もいたので、飼育員さんにアピールポイントを話して頂いたりして補いました。
取材をしていると、小さな子供たちが投票している姿が多く見られて、このマニアックな動物たちを実際に自分の目で見て、自分の意志で気に入った動物の投票箱に入れるという行動は、実際の選挙の投票にも繋がるなと妙に感心してしまいました。
動物園の職員が選挙で盛り上がっている中、当の動物たちは何も分からないまま呑気に餌を食べていたのが面白かったです。
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