フクシマさん家の看板コロッケ
2023年10月16日~2023年10月22日放送
秋田放送 編成局ラジオ放送部 高見 理於
【番組概要】
風待ち港とも言われるほど穏やかな港町、秋田県男鹿市船川港。海のすぐそばに今年で創業105年を迎える精肉店「グルメストアフクシマ」はあります。休日になると常連客から観光客までひっきりなしに訪れるこの店の一番人気は、肉ではなく手作りのコロッケ。材料はシンプルながらクリーミーな食感や味わいが人気です。作るのは、4代目の福島智哉さん。3代目の父と母とともに店をやりくりしています。番組では、おもわずよだれが出てしまうようなコロッケの音、4代目の葛藤やお店のこれからに密着しました。
【制作意図】
スーパーマーケットや最近ではコンビニエンスストアでもお肉を購入できる時代。精肉店の数は全国的に少なくなってきているといいます。取材したグルメストアフクシマの3代目福島基秋さんも、「お肉だけではやっていけない」といいます。そんな厳しい時代、継がなくてもいいと言ったにも関わらず、継いだ4代目の想い、そして4だいめの人生をも変える「フクシマの看板コロッケ」をたくさんの人に知ってもらいたいと思い、制作しました。
【制作後記】
「東京で働いていっぱいいっぱいになったとき、仕送りのコロッケ食べて泣き崩れちゃいました。」と話す4代目の智哉さん。実はこの言葉、1回目の取材では聞き出せませんでした。2度目の取材、コロッケを作る過程の音のみを録音する日に、たまたま録れた本音でした。「精肉店のコロッケ」は、題材としては珍しいものではありませんが、「コロッケを売るために肉を売っている」と言ってしまうほど力を入れている精肉店はここだけではないでしょうか。お店がこれからもずっと続いていくことを願いながら制作させていただきました。
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