いつでも、いつまでも食べたい お母さんの焼きそば
2022年2月28日~2022年3月6日放送
青森放送 制作局ラジオ制作部 工藤凪紗
【番組概要】
青森県青森市。この街では市民にひそかに愛され続けているソウルフードがあるんです。それは…焼きそば!今回は50年前から続けている「焼きそば 後藤」を取材しました。雪の中、重い扉を開けると二代目店主の毛利久美子さんが出迎えてくれました。久美子さんはお客さんから「お母さん」「ママ」と呼ばれ親しまれています。そんなお母さんが作るメニューは「焼きそば」と「卵焼きそば」の2つのみ。人気なのは、卵焼きそば!キャベツとお肉を焼き、中太ストレート麺とこだわりの自家製のソースを絡め、その上にカリカリに焼いた薄焼き卵を乗せたら完成です!!油と卵がはじける音はお客さんに「魅惑の卵」と称されるほど魅力的な音。美味しい焼きそばとお母さんの明るいキャラクターを音でお届けします。
【制作意図】
県外出身の私。青森の食べ物と言えばりんご、せんべい汁、マグロなどのイメージでした。しかし実際に青森県に住んでみると、煮干しラーメンや味噌カレー牛乳ラーメン、つゆ焼きそば などなど麺類が多いこと!特に青森市では焼きそばが有名だということを会社の先輩方から教わりました。お店によって味つけや麺の太さなどバリエーションが豊かな青森市の焼きそば。青森市民には、お気に入りの焼きそば屋さんが人それぞれあり、中には子供の頃から50年間通い続けている方もいらっしゃるのだそうです。そんな青森市民にとってソウルフードと言っても過言ではない焼きそばの魅力と、中でも「お母さんに会いに来ている」と店主が魅力的な焼きそば後藤を取材し、愛され続けている理由を伝えたく、今回制作しました。
【制作後記】
取材をしていて印象的だったのは、お店の重い扉を開けづらく苦労している人がいたら、協力し合って開けていたり、お店の対応で出来上がりが遅くなったりしても怒ることなく待っているお客さんの姿。
焼きそば後藤の店主、久美子さんは「うちのお客さんは本当に良い人たちばかり」と話していましたが、どんなときも元気に明るく働いている久美子さんを見ているときっと久美子さんのお人柄がそうさせているのではないかと思いました。久美子さんの大盛りの焼きそばと笑顔に、きっとごちそうさまを言うころにはちょっぴり笑顔になっているはずです。そんなお客さんとお母さん、久美子さんの関係性も伝われば幸いです。
コメント